中学英語やり直し[受け身・受動態の発展]

中学英語やり直し[受け身・受動態の発展]

受け身・受動態の発展について学ぼう_

このページでは中学英文法の受け身の文の発展について解説し、「受け身の基礎の簡単な振り返り」「未来表現など助動詞+受け身」「受け身におまけがつくパターン」「by の省略」「by 以外の前置詞を使うパターン」の順で紹介していきます。

受け身の基礎

「様々なパターンの受け身があることを知っておきましょう」

まずは重要な部分だけすごく簡単に振り返りたいと思います。
受け身の文は「be動詞+過去分詞」のセットで表し、「~される」という意味になります。
ここが非常に重要で、ちょっとあやふやだなという方は<こちら>から基礎を復習してください。

This car is used by him.
この車は彼に使われる

では、受け身の発展的な考えについて紹介していきます。

受け身の未来表現

まずは普通の文から受け身の文への書き換えから考えましょう。
まずは以下英文をご覧ください。

They will clean this room
彼らはこの部屋を掃除するだろう

これを受け身にするという事は「彼ら」と「この部屋」の立場が入れ替わります。

This room will be cleaned by them
この部屋は彼らに掃除されるだろう

このように助動詞が一緒に用いられている時は「will be 過去分詞」や「can be 過去分詞」のように「助動詞 be 過去分詞」となり、be動詞は原形を取ることに注意しましょう。
では「宿題は家でされるべきだ」を英作文をしてみましょう。
英語は主語 動詞の順で始めるのが基本ですので、主語は「宿題は」となり、動詞は「されるべきだ」となる点にまず注目しましょう。
「宿題」は Homework で、「されるべき」は do を使います。
「宿題をする」で do homework というのはよく使われますので、一括りで覚えておくと良いでしょう。
さらに注意点が「~すべきだ」という表現が入っていますので should も忘れずに加える必要があります。

Homework should be done at home
宿題は家でされるべきだ

今回は by ~ の部分が出てきていません。
学校では by を用いた文から勉強していくことが多いのですが、一般的な受け身の文は by を用いないことの方が多いのです。
具体的には以下の通りです。

My bag was stolen
カバンが盗まれた

このように誰に盗まれたのか分からないし、かばんが盗まれて大変だということが一番重要で伝えたい部分ですので by を用いていないのです。
逆に言うと by を用いるという事はその部分が重要で外せない時に用いられると覚えておくといいでしょう。
例えばカバンを盗まれてからしばらくして、盗まれた相手が見つかった場合に次のよう表現します。

My bag was stolen by him
私のカバンは彼によって盗まれた

by him は新らしい情報ですし、「彼に」という部分を伝えないと会話が成立しなくなってしまいますので、重要な情報を最後に付け足しているのです。
このように by はきちんとした理由があってつけられるのです。

受け身におまけがつくパターン

まずは普通の文から受け身の文への書き換えから考えましょう。

She will take him to the hospital tomorrow
彼女は明日、彼を病院に連れていく

ここでは She と him の立場を入れ替えます。

He will be taken her to the hospital by her tomorrow
彼は明日、彼女に病院に連れていかれる

ここでは take A to ~(Aを~へ連れていく) というイディオムが使われており、take と to の結びつきが強いのでこのような語順になっています。

by以外の前置詞を伴う受け身の表現

まずは「彼はみんなに知られている」という文の英文を作ってみましょう。
仮に He is known by everyone としてしまうと間違えで正しくは、次のようになります。

He is known to everyone
彼はみんなに知られている

なぜ by を使わないのかですが、この文は純粋な受け身の文とは言えず、ここで使われている known は形容詞として用いられているというように少し難しくなってしまいますので、理屈で考えるよりも「~に知られている」と言えば A is known to ~ と覚えてしまうのが効率の良いです。
他にも手段とか材料を表す言葉は by を使わないというパターンもあります。
例えば「~でできている/作られている」は be made by ではなく、be made of / be made from を用います。
ちなみに of は「材料(何でできているのかをパッと見てわかる)」、from は「原料(何でできているのかぱっと見では分からない)」と考えて下さい。

be made of

材料
(何でできているのかをパッと見てわかる)

be made from

原料
(何でできているのかぱっと見では分からない)

実例は以下の通りになります。

Sake is made from rice
日本酒はお米から作られている

This table is made of wood
このテーブルは木でできている

英検1級取得のbird先生による執筆
TOEIC®︎ Listening & Reading 公開テスト 990点、実用英語技能検定 1級、IELTS Overall Score 7.5 と英語に関して非常に造詣の深いbird先生による執筆記事です。現役の英会話講師でもあり、「TOEIC、IELTS、英会話」を専門に指導をされています。そのほかにも、海外旅行・旅(35ヶ国)、学部留学、海外インターンなどの経験もおありです。
英検1級取得のbird先生による執筆

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