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Be動詞と一般動詞の違い
「基礎中の基礎をしっかり押さえて文法を発展させていきましょう」
まず初めにBe動詞と一般動詞では文の作り方が全然違うという内容を紹介していきます。
ここではシンプルに解説していきたいので、前提条件としてBe動詞は is, am, are で、それ以外を一般動詞とします。
Be動詞
is, am, are
一般動詞
それ以外
そして、一般動詞は一般と名前が付けられている通り「普通」の存在で、Be動詞は「特殊」な存在だと思って下さい。
Be動詞と一般動詞では疑問文の作り方が違う
では次の文をご覧ください。
You are Jiro.
(主語+Be動詞)
あなたはジロウです(Be動詞の文)
You like Jiro.
(主語+一般動詞)
あなたはジロウが好きです(一般動詞の文)
これら英文を疑問文にすると次のようになります。
Be動詞は特殊な存在ですので、Be動詞自身が前に出て疑問文を作り、一般動詞はDoが前に来ます。
Are you Jiro?
(Be動詞+主語 ?)
あなたはジロウですか?(Be動詞の疑問文)
Do you like Jiro?
(Do+主語+一般動詞 ?)
あなたはジロウが好きですか?(一般動詞の疑問文)
一般動詞、つまり一般人はDoの助けが無いと疑問文になれないのに対し、Be動詞は特別な存在ですので他の語の助けを借りなくても自ら前にでて疑問文を作れます。
このように文の作り方が全然違います。
Be動詞と一般動詞では否定文の作り方が違う
同じく次の文をご覧ください。
You are Jiro.
(主語+Be動詞)
あなたはジロウです(Be動詞の文)
You like Jiro.
(主語+一般動詞)
あなたはジロウが好きです(一般動詞の文)
これらを否定する文を作ってみましょう。
「~ではない」という意味の not を付ければいいのですが、一般動詞(一般人)は自らの力で文を変形することができず do の助けが必要です。
一方でBe動詞は特殊な存在なので、自ら not を従えて次のようになります。
You are not Jiro.
(主語 Be動詞 not
あなたは次郎ではありません(Be動詞の否定文)
You do not like Jiro.
(主語+do not+一般動詞)
あなたは次郎が好きではありません(一般動詞の否定文)
ここまででBe動詞と一般動詞の区別が重要な理由が良く分かったと思います。
疑問文や否定文にする時の形、つまり文の作り方がBe動詞と一般動詞で全然違い、この基礎を理解しているかしてないかで後々の英文法の勉強に大きく響いてきます。
例えば進行形や受け身の文は全てBe動詞のルールに従っていき、can や will もBe動詞に似た使い方をします。
またここで解説した否定文の作り方(notの位置)を理解していれば、複雑で学習者を非常に悩ませるポイントである「always などの頻度を表す語の位置」を not の位置に置くと考えれば簡単に覚えることができるようになります。
要はBe動詞と一般動詞の疑問文や否定文の形をはっきり理解しているというのが大前提で他の文法が積み重なっていくので、語順はしっかり覚えてしまいましょう。
Be動詞 | |
---|---|
疑問文 | Be動詞 主語 ~? |
否定文 | 主語 Be動詞 not ~. |
一般動詞 | |
---|---|
疑問文 | Do 主語 一般動詞 ~? |
否定文 | 主語 do not 一般動詞 ~. |
Be動詞の意味
Be動詞は「=(イコール)」を表し、「~は…である」というように何かを説明するときに使いやすいです。
例えば「私はジロウが好きです」という文で「私」と「ジロウ」はイコールの関係が成り立たないですね。
ですので、ここではBe動詞を使うことが出来ません。
しかし、「私はジロウです」という文では「私=ジロウ」というのが成り立ちますので次のようになります。
You are Jiro. (You = are)
あなたはジロウです(Be動詞の文)
You like Jiro. (You ≠ Jiro)
あなたはジロウが好きです(一般動詞の文)
このように基本的にはBe動詞は「=」が成り立つときだけ使うようにしましょう。
Be動詞の後ろに来る2種類のもの
では最後にBe動詞の後ろに置けるものには2通りあるという点について紹介していきます。
I am a student
私は生徒です
The flower is beautiful
その花は美しい
上記英文内のBe動詞の後ろに来ているものが違います。
student は名詞で、やはり「I = student」の関係が成り立っており「人=人」になっていることも分かるでしょう。
このようにBe動詞の後ろには名詞を置くことができます。
一方、beautiful は形容詞です。Be動詞の後ろには形容詞を置くこともできます。
形容詞は「The beautiful flower」のように名詞を詳しく説明する働きをするので普通は名詞にくっつけて使うのですが、「美しい花」ということは「その花は美しい」とも言えるわけで「beautiful = flower」という関係が成り立ち、「The flower is beautiful」という事もできます。
つまりBe動詞の後ろには性質とか状態を表す形容詞を置くこともできるのです。
まとめ
Be動詞か一般動詞かで文の作り方が全く違うので区別するのが非常に重要です。
そしてこの文法知識があとあとまでずっと関わってきます。
また、Be動詞は「=」の意味を持ち、後ろには名詞か形容詞を置くことができるという事でした。
- 英検1級取得のbird先生による執筆
- TOEIC®︎ Listening & Reading 公開テスト 990点、実用英語技能検定 1級、IELTS Overall Score 7.5 と英語に関して非常に造詣の深いbird先生による執筆記事です。現役の英会話講師でもあり、「TOEIC、IELTS、英会話」を専門に指導をされています。そのほかにも、海外旅行・旅(35ヶ国)、学部留学、海外インターンなどの経験もおありです。
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