関係代名詞の復習
「基本となる文と修飾する関係代名詞の部分を見極めよう」
関係代名詞とは「形容詞」、つまり名詞を詳しく説明する働きをするということでした。
例えば以下表にあるような「重い」や「大きな」は本(名詞)を説明する形容詞です。
また、最後にあるように「彼が昨日読んだ」という文を丸ごと形容詞として利用することもでき、この場合に関係代名詞が使われます。
さらに、日本語では前から名詞を修飾するのに対し、英語では後ろから名詞を修飾し、名詞と形容詞として働く文の間には、原則として接着剤の役割をする関係代名詞が必要となり、「名詞+関係代名詞+説明文」の順になります。
形容詞 | 名詞 | |
---|---|---|
重い | → | 本 |
大きな | → | 本 |
彼が昨日読んだ | → | 本 |
the book which he read yesterday
彼が昨日読んだ本
では、「あなたが買った車」を英作文してみましょう。
「名詞+関係代名詞+説明文」の順になりますので「あなたが買った(you bought it) 車(the car)」を考えると、it と the car は同じ物ですので、it を関係代名詞 which に変形して順番に並べます。
the car which you bought
あなたが買った車
では、「本を読んでいる女の子」を英作文してみましょう。
同じように「本を読んでいる(she is reading a book) 女の子(the girl)」を考えると、she と the girl は同じ人ですので、she を関係代名詞 who に変形して順番に並べます。
the girl who is reading a book
本を読んでいる女の子
ここまでで復習は終了です。
次からレベルごとの英作文を行っていきます。
関係代名詞の英作文 レベル1
「私はメグと話している少年を知っている」を英作文してみましょう。
英語は主語動詞から作っていきましょう。
主語は I(私は) で、動詞は know(知っている)ですね。
そして何を知っているかというと the boy(少年)ですので、まずはこれを並べてみましょう。
I know the boy
私は少年を知っている
私は少年を知っている
このようになります。
あとはどんな少年なのかを関係代名詞を使って the boy の後ろにくっつけると完成します。
「名詞+関係代名詞+説明文」の順です。
I know the boy who is talking with Meg
私はメグと話している少年を知っている
では次に「私はあなたが勧めてくれた映画を気に入った」を英作文してみましょう。
主語動詞から作っていきますので、主語は I(私は)で、動詞は liked(気に入った)を使います。
そして、何が気に入ったのかというと映画ですので、基本の文は以下のようになります。
I liked the movie
私はその映画が気に入った
あとは「あなたが勧めてくれた」という形容詞を関係代名詞を使って the movie を修飾します。
I liked the movie which you recommended
私はあなたが勧めてくれた映画を気に入った
関係代名詞の英作文 レベル2
では少し難しくなります。
「車を洗っている少年はケンです」を英作文してみましょう。
これまで同様に主語動詞から考えて、主語は the boy(少年)で、動詞とその後ろは is Ken(ケンです)となります。
The boy is Ken
その少年はケンです。
後は、どんな少年なのかを説明している「車を洗っている」という部分を関係代名詞を使って the boy の後ろから the boy を修飾します。
The boy who is washing the car is Ken
車を洗っている少年はケンです
このように文の主語に関係代名詞がくっついているパターンもあり、これを苦手とする方は意外と多いです。
では「私が会いたかった人は家にいなかった」を英作文していきましょう。
主語は the person(人)で、動詞以降は was not at home (家にいなかった)です。
The person was not at home
その人は家にいなかった
このようになります。では、その人がどんな人なのかを関係代名詞を使って修飾すると文は完成します。
The person who wanted to see was not at home
私が会いたかった人は家にいなかった
関係代名詞の英作文 レベル3
「私は招かれていたパーティーに行けなかった」を英作文してみましょう。
I(私は)が主語で、動詞以降は couldn’t go to the party(パーティーに行けなかった)ですので、基本の文は以下のようになります。
I couldn’t go to the party
彼はパーティーに行けなかった
では、どんなパーティーなのかを関係代名詞を使って修飾します。
I couldn’t go to the party which I was invited to
私は招かれていたパーティーに行けなかった
関係代名詞の中の文が受け身でかつ過去形になっている点には注意しましょう。
このように複雑に文法が絡んでくることもありますので、基本の文が何で、修飾する文はどうなっているのかを冷静に見極めることが重要です。
- 英検1級取得のbird先生による執筆
- TOEIC®︎ Listening & Reading 公開テスト 990点、実用英語技能検定 1級、IELTS Overall Score 7.5 と英語に関して非常に造詣の深いbird先生による執筆記事です。現役の英会話講師でもあり、「TOEIC、IELTS、英会話」を専門に指導をされています。そのほかにも、海外旅行・旅(35ヶ国)、学部留学、海外インターンなどの経験もおありです。
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