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比較の基礎
「比較級は元の文から考える癖をつけよう」
まずは以下英文をご覧下さい。
I am tall
私は背が高い
これはだれでもわかりますね。
ではこれを比べる文、つまり比較の文にしましょう。
I am taller than him
私は彼より背が高い
このように、ある対象と比較したい時には「than(~より)」を用い、さらには「tall→taller」のように比較級を用いなければなりません。
では別の基礎的な比較の文を見てみましょう。
Mt Fuji is higher than that mountain
富士山はあの山より高い
同じように「than」をつけて、「high→higher」のように比較級を用いています。 尚、ここでは high を使っていますが、tall としてもかまいません。 「高い」の表現について、背の高さや、ビルの高さなどのように地面(足元)からてっぺんがまでの長さ、というイメージが強く反映されるのがtall、一方、頂点や高度に注目した「高い」がhighと考えるといいかもしれません。highは値段など抽象的なものにも使えます。
比較の英作文
では次に「彼は私より早起きだ」を英作文してみましょう。
まず英作文しやすいように、元の文を噛み砕いて「彼は私より早く起きる」という文にしてみましょう。
実はこれくらいの文からだんだんとパッと作れないという方が多くなっていきます。
ここでポイントなのはどれほどレベルが高くて複雑な文になっても同じなのですが、「比較の文は元の文を考えるのが基本」でよくわかるようになります。
もちろんパッと文を作れるに越したことはないのですが、パッと作れないような場面に出くわしたときに、一旦この基本に戻りさえすれば文を作れる、しっかり理解できるという癖を持っておくことが重要です。
ですので今回の場合は「彼は早く起きる」から考えてみましょう。
He gets up early.
彼は早く起きる
これが元の文となりますので、「私より」を付け加えて、「比較級」に変化させてみましょう。
He gets up earlier than me.
彼は私より早く起きる
これで完成です。
more を使った比較の英作文
では次に「この車はあの車より高い(高価)」という文を英作文してみましょう。
元の文は「この車は高い」です。
This car is expensive.
この車は高い
ここに「あの車より」を付け加えて、「比較級」に変化させてみましょう。
This car is more expensive than that car
この車はあの車より高い
ここでは more が使われています。
比較級に変える時に末尾に -erをつけるか、more を付けるかは三音節という点を習った方も多いでしょうが、実はかなり例外も多く複雑です。
いきなりこの規則を全て完璧に覚えようとしてしまうと挫折してしまう可能性があります。
まずは多少不正確な覚え方でもいいので、三音節以上とか母音が3つ以上とか自分にとって理解しやすい規則で大雑把に覚えておいて、勉強進めていくうちに例外がいろいろ出てくるはずですので、そのたびに覚えていくのが良いでしょう。
-er でなく more がつくものの一例として以下表を参考になさって下さい。
useful | 役立つ | quickly | 速く | slowly | ゆっくり |
famous | 有名な | popular | 人気がある | beautiful | 美しい |
important | 重要な | wonderful | すばらしい | carefully | 注意深く |
interesting | 興味深い | cheerful | 陽気な | delicious | おいしい |
surprised | 驚いた | excited | 興奮した | exciting | 興奮させるような |
natural | 自然の | similar | 似ている | difficult | 難しい |
話は戻りまして、中学英語では This car is more expensive than that car の最後にある「that car」を「that one」に変えると習ったと思います。
これは同じ文中に car が2回出てくると不格好ということで one に置き換えられています。
This car is more expensive than that one
この車はあの車より高い
不規則変化の比較級
次は不規則変化パターンというのを考えます。
まずは「彼は私よりテニスが上手だ」を英作文してみましょう。
元の文は「彼はテニスが上手だ」です。
He plays tennis well
彼はテニスが上手だ
ではこれも「私より」を付け加えて、「比較級」に変化させてみましょう。
He plays tennis better than me
彼は私よりテニスが上手だ
ここでは -er も more もつかなくて「well→better」となっています。 このように不規則に変化するものもありますので、この辺は全て暗記しなければなりません。 よく出るパターンを以下で紹介します。
good – better | bad – worse | well – better |
many – more | much – more | little – less |
発展表現① BよりAの方が好きだ
「BよりAの方が好きだ」という文に対しては like A better than B という形を使います。
では「私はサッカーよりテニスの方が好きだ」を考えて見ましょう。
ここでは「サッカーより」がBとなり、「テニスの方が好きだ」はAとなります。
I like tennis better than soccer
BよりAの方が好きだ
発展表現② AとBではどちらの方が~ですか?
「AとBではどちらの方が~ですか?」という文に対しては Which/who -er, A or B? という形を使います。
では「この車とあの車とではどちらの方が大きいですか?」を考えて見ましょう。
ここでは「この車」がAとなり、「あの車」はBとなります。
Which is bigger, this car or that car?
この車とあの車とではどちらの方が大きいですか?
次に注意点なのですが「ジロウとユキはどちらの方が背が高いですか?」のような人と人を比べる場合、ついつい「どちらの方が」という日本語につられて Which から始めて Which is taller, Jiro or Yuki? のようにしがちなのですが、人と人を比べる場合には Who を使うようにしてください。
Who is taller, Jiro or Yuki?
ジロウとユキはどちらの方が背が高いですか?
- 英検1級取得のbird先生による執筆
- TOEIC®︎ Listening & Reading 公開テスト 990点、実用英語技能検定 1級、IELTS Overall Score 7.5 と英語に関して非常に造詣の深いbird先生による執筆記事です。現役の英会話講師でもあり、「TOEIC、IELTS、英会話」を専門に指導をされています。そのほかにも、海外旅行・旅(35ヶ国)、学部留学、海外インターンなどの経験もおありです。
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