英語をそのまま理解する英語脳を会得しよう

シャドーイングで英語脳を構築しよう

英語脳に近づく練習法!!

「英語を日本語に一度訳して理解する」のと、「英語を英語のまま理解する」のって、どっちの方が効率いいと思いますか? もちろん「英語を英語のまま理解する」の方が効率的ですよね。でも、英語を英語のまま理解するってどう言うことなのか?果たしてそんなことができるのか?様々は疑念が予想できますし、勘の良い人であれば、自然と英語を英語のまま理解している英単語も存在するよねってことで理解できると思います。
例えば、“Good” と言う英単語を聞いてどう理解しますか?わざわざ日本語に訳して使っている人は少ないと思います。“Good” の意味は「優秀な・見事な・結構な」などですが、わざわざそんなことを考えたことはありませんよね。皆さんの脳内では、“Good” は “Good” として理解して、それ以下でもそれ以上でもないはずです。このように英語を英語のまま理解することを英語脳と言います。これから英語脳を会得するためのトレーニング法を紹介します。以外に慣れるとできちゃうものですので、是非チャレンジしてください。

英語脳を持つことは「英単語 英⽂法 発⾳」の知識を無意識かつ⾃動的に理解し、話せるようになることをいいます。
「ライティング・リーディング・リスニング・スピーキング」の4技能において、英語を流暢に使えるようにするためには、 英語の語順に順応し、英語の⾳を会得し、英語を英語のまま理解できることが必要です。
これら「英単語 英⽂法 発⾳」を⾃動化使えるようにするために英語脳を作る必要があるのです。

英語を英語のまま理解する英語脳ってどういうこと?

英語の語順は日本語での理解と異なる

英語の語順は、⽇本語で理解する場合の語順と全く違い、英語を⾃然な⽇本語に訳すと、次のように後ろから戻り訳をしなければならないことが多いです。

I would like to travel to nearby countries like Singapore or Korea for my first trip abroad.

これを日本語に直すと次のような戻り訳の語順に代わってしまいます。

私は初めての海外旅行では、シンガポールや韓国のような近場の国々に行ってみたいと思っています

リスニングでは、どんどん新しい内容の英語が聞こえてきてしまうため、常に情報は更新されてしまい、戻り訳をしている暇などないのです。
そのため、⽇本語の語順でしか理解できない脳のままでは、英語は聞き取れませんし、流暢に話すこともできません。
英語をそのまま理解するためには、英語脳を作る必要があるのです。

英語の⾳の特徴を知ろう

英語には、⽇本語に無い発⾳が多くあり、さらに⾳声変化が起こりやすいという特徴を持っています。
具体的に母音と子音の数を例に挙げると次の表のとおりです。

日本語英語
母音の数524
子音の数1624

音声変化とは次のような音の変化を指し、正しい発⾳しないと理解してもらうことができません。

Keep in touch!

キープ イン タッチ → キーピン タッチ

では、なぜ正しい発音しないと理解してもらうことができないかと言うと、英語には微妙な発音の違いで、異なった意味を表す単語が多くあるからです。
英語を英語のまま理解するには、英語特有の音や変化を発音できるようにすることが必要で、発音を正確出来るようになると聞き取りもできるようになります。

she, see, sea
ʃíː / síː / síː

she, see, sea
lúːs / lúːz

collect, correct
kəlékt / kərékt

英語を英語のまま理解するプロセス

「英語脳のプロセスを知ろう」

英会話をする際に、⽇本語を挟んでいては、会話のスピードが遅くなってしまいナンセンスです。
例えば、英語を聞いて理解していく脳内のプロセスは次の[A]と[B]に分かれます。

英語を英語のまま理解するプロセス

[A]

I love you.

私はあなたを愛している

理解

[B]

I love you.



理解

[A]のように、聞いた英語を頭の中で⽇本語変換してから、理解するなると時間がかかってしまい、スムーズな会話ができません。
一方で[B]のように、英語を英語のまま理解する場合は、テンポよく会話できるようになります。

基礎英語学習「英単語 英文法 発音」について

「基礎英語力を身につける重要3要素と目標」

英語を英語のまま理解できるようになるためには、次の3要素の勉強が必須です。
英語の学習要素は「英単語 英文法 発音」の3つしかなく、これは他の言語に対しても同様の事が言えます。
単語を暗記して、並べ方を覚えて、発音方法を学ぶという具合で至極当然のことなのです。
これら3つの要素を習得することこそが、英語力を身につける、つまり英語を英語のまま理解できるようになる道筋となります。

基礎英語学習「単語 文法 発音」について

英単語学習の目標

最低限英語でコミュニケーションをとるために覚えるべき英単語はそれほど多くありません。
英単語の暗記目標は、最重要単語2800語で約90%をカバーできます。
中学3年間で暗記すべき英単語数は約1800語です。加えて1000語程度の最重要単語と派生語、さらには自分がいる領域や専門でよく使う英単語を覚えることが第⼀⽬標になります。
これらの最重要単語を覚えてから、細かい使い分けを必要とする単語の数を徐々に増やしていることが次の目標となります。

英⽂法学習の目標

ネイティブの⼦どもたちのように英文法を勉強しなくても英語を話せるようになるのは、ある程度成長してから英語を勉強しだす私たちと歯脳の性質が根本的に異なります。
基本的な英文法は、私たちの英語学習を格段に効率化してくれます。
英文法を勉強していく際には、細かいところや難解な部分はあまり気にせずに、高校1年位までの英文法をおおまかに理解することが第一目標となります。
これらの基本英文法の理解してから、少しづつ細かい点などを理解していくと効率的に英文法の勉強ができます。

発音学習の目標

発音は日本の英語学習者にとって最重要課題かつ最も苦手とするところです。
発音学習は、ネイティブに通じるスピーキング力の会得を目標とするだけでなく、発音が可能になるということは、リスニング力の向上にもつながるのです。
発音学習を具体的に挙げると、発音記号やアクセントの位置、音声変化、リズムやイントネーションを理解することが最初の目標です。
さらに、ネイティブスピーカーの音を模倣し、なるべく正確に発音がきるようにすることが次の目標となります。

まずは音読で脳を英語に慣らそう

「まずは英語の音に慣れることが重要!」

音読とは、英文や英単語を発声しながら読むことです。英語には、日本語には馴染みの無い語順(英文の後ろから訳していく)が存在しますが、音読することで馴染みの無い語順を理解することが目的になります。
英語脳を会得する以外の効果として、リスニングやライティング、スピーキングにリスニングへの効果も期待できる基本的な勉強法になるので積極的に音読は行っていきましょう。
また、音読をする中で何を意識するかで効果が全然違ってきます。
英語脳を会得する為には、英単語や英文の意味や音読している内容の全体像を意識しながら繰り返し音読するといいでしょう。

まずは音読で脳を英語に慣らそう

スラッシュ・リーディングで英文を分解&理解

「英文の構造を素早く理解できるようになるためのスラッシュ・リーディング」

英文を意味の塊ごとにスラッシュ(区切り)をいれることをスラッシュリーディングと言います。
スラッシュリーディングという言葉自体は馴染みがないかもしれないですが、以下例を見ると「あ~これか!」となる方が多いはずです。

スラッシュ・リーディングで英文を分解&理解

We have some problems to solve.
 ↓
We have some problems / to solve.
私たちはいくつかの問題を持っている / 解決するための
 ↓
私たちは、解決すべきいくつかの問題を持っている。

このように意味のまとまりごとにスラッシュを入れるて、英語をフレーズ単位で理解する方法です。こうすることによって、英語の語順のまま訳せるようになるので、英語を速いスピードで理解できるようになります。もう一例見ておきましょう。

He wants us to change our ideas about energies.
 ↓
He wants us to change / our ideas / about energies.
彼は私たちに変えてほしいと思う / 私たちの意見 / エネルギーについて
 ↓
彼は、私たちにエネルギーについての意見を変えてほしいと思っている。

慣れるまでは、何処にスラッシュを入れてもいいので、自分が分かり易い区切りを見つけて練習してください。また、同じような文脈のモノで練習すると慣れやすいですよ。慣れてくるとフレーズの単位を間違うことなくスラッシュを入れることができ、より理解も早まります。

シャドーイングで英語脳を構築しよう

「シャドーイングは英語を聞いて真似をして発音する通訳士の訓練法」

シャドーイングは、英語を聞きながらほぼ同時に真似して発音する英語練習法のことです。
英文を聞いてからオウム返しする「リピート」とは違って、シャドーイングは、聞こえる英文のすぐ後ろを影のように追いかけて発音するのがポイントです。
但し、「聞く」と「発音」をほぼ同時に行うため、やや難易度の高い英語の学習方法なので、シャドーイングの中でも軽めのレベルでできる「アイシャドーイング」という方法でまずは練習し始めましょう。
レベルに見合った練習法や、勉強法のコツを学んでいないと全く効果を得られないばかりか時間を無駄に浪費していまう可能性もあるので、その点はアイシャドーイングから初めて慣らすといいですね。
しっかりコツを抑えてさえくれば、効果を実感できる勉強法でもあります。

アイシャドーイングで英語の勉強

さて、アイシャドーイングとは、英語の音源を聞きながらアクセントの強弱やイントネーション、発音を意識しながら英文を目で追っていく勉強法で、英文の語順や意味、内容もしっかり意識しながら行うことで英語脳に近づくことができます。
ただし、アイシャドーイングも、何度も練習することでようやく英語脳を会得できるようになるので、回数では無く繰り返し練習し、ちゃんと理解できるようになるまで行いましょう
本ページで練習してきた内容を抑えておきさえすれば、アイシャドーイングができるレベルには達しているはずですので、ポイントを押さえて、確実な英語スキルの上達を目指してください。

オーバーラッピングで脳に英語を定着させる

オーバーラッピングは音声と同時に英語を発音するトレーニング」

アイシャドーイングができるようになったら次はオーバーラッピングの練習に移行しましょう。
オーバーラッピングとは、アイシャドーイングの進化版練習法です。アイシャドーイングでは、聞きながら英文を目で追うというところまででしたが、オーバーラッピングは、英語の音声を聞きながら英文を目で見て読み上げるトレーニング法のことです。
アイシャドーイングで使用した音源や動画音声を再利用することで、意味や内容、アクセントの強弱の位置や発音などなど意識するべきポイントをすばやく理解できます。
また、何度も声に出して行うことで、英語脳の会得だけでは無くスピーキング能力の強化にも最適です。

英語の脳を作る方法

英語を英語まま理解するための学習法まとめ

英語をそのまま理解するには繰り返し効果的な訓練を行う必要がある!

本ページで説明した、トレーニング方法は継続して行えば行うほどに効果が実証されます。
最初に行うなら分構造などの把握に役立つ、スラッシュ・リーディングがいいですね。区分毎にスラッシュを入れて英語の構造をしっかり理解し、英語独特の語順に慣れやすいです。
語順に慣れてきたら自分のペースで発音やアクセントの位置に強弱の付け方を意識しながら音読し、音読にも慣れたらアイシャドーイングでネイティブな英語のリズムやスピード感を体験しましょう。
そして、リズムやスピードにも慣れたら総仕上げとしてオーバーラッピングで練習を繰り返すという流れが、英語の勉強法として自然なのではないでしょうか?

英語をそのまま理解する英語脳を会得しよう

1. 音読
2. スラッシュ・リーディング
3. アイシャドーイング
4. オーバーラッピング

数多くの英単語や英文に触れ、上記のトレーニング法で練習することでより自然と英語脳を会得できるようになります。
英語脳をある程度会得できた後も出来る事なら上記のトレーニングは続けてくといいですね。

TOEICスコア960 hello先生による執筆
現在、専業主婦をしており、以前はアメリカ留学から、そのままアメリカの銀行にて英文事務や翻訳、通訳のお仕事をしていたhello先生。また、大学生2回生ですでにTOEICスコア960を取得した生粋の英語好きな方です。子育てにお忙しいとのことでなかなか執筆頻度は低いです。
TOEICスコア960 hello先生

完璧を求めるな!![英単語]

勉強を頑張っている人で完璧に覚える、理解できるまで次の項目に進まない人がいます。人は同じことを繰り返すことに慣れる生き物です。それにじっとしていることにストレスを感じる生き物でもあります。フルマラソンを5時間で完走するよりも全く同じ姿勢で5時間じっとして方がストレスが高いとそうです。これと同じで勉強でも何度も同じところばかりを勉強していても効果はありません。効果がない所かストレスが溜まりモチベーションも下がってしまいます。これではせっかく勉強を頑張っていても成績に繋がりません。ではどうすればいいのか。簡単なことです。一つのことだけに集中し過ぎず、適度に他の勉強も行えばいいのです。例えば、英単語ばかりを覚えているのであれば、ストレスを感じる前に発音の練習に切り替えたり、リスニングの勉強にすればいいのです。英語の勉強自体にストレスを感じ始めているのであれば仕事で使う勉強に切り替えましょう。マーケティングの勉強やプレゼンの勉強、コミュニケーション能力を高める勉強にしたらいいでしょう。では、ストレスを感じる前に切り替えるにしても何か目安は無いのか。もちろんあります。15/45/90の法則です。これは人が深く集中できる時間が15分であること、ある程度の集中力を保てる時間が45分であること、集中力の高い人でも90分が限界であることを指します。つまり、15分、45分、90分を目安に勉強をすればいいのです。人よりも集中力に時間が無いのであれば15分で区切り勉強をすればいいでしょう。逆に人よりも集中力に自信のある人は90分区切りで勉強をすればいいと言う具合いです。おすすめなのは15分区切りか45分区切りです。高い集中力を持って勉強ができる事も魅力的な要素ですが、毎日何時間も勉強をするのは大変です。せめて勉強を継続できるようになるまでは短い時間で区切って勉強に望みましょう。

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