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学習意欲減退のプラトー期とは?
急に英語に対する学習意欲が減退したら!
皆さん、英語学習をある程度継続ししばらくたった後、このような状態を感じた経験はないでしょうか。
● なかなか英語の点数が伸びなくなった。
● 勉強のやる気が起きない。
● 自分には才能がなく、能力の限界なのではないかと感じる。
何かの学習をある程度継続している人が感じる、このスランプ状態や停滞期のことを「プラトー期」と言います。
プラトーの意味と学習過程
英語学習停滞期をネガティブなことと考えるのは今日まで!
「プラトー(Plateau)」はなかなか聞きなれてない言葉かと思いますが、英単語の一つで「高原」や「台地」を意味します。頂部が平坦ということを表し、これを学習に置き換えると、成長が一定期間ストップした横ばい状態を表します。
私たちは、勉強をすればするほど右肩上がりで上達することを理想としてしまいますが、そんなうまくはいきません。実際は、ある程度のレベルまで達してしまうと、必ず停滞する時期はやってきます。プラトー期はどんなに頑張ってもなかなか成果に表れにくい時期ですので、ここで挫折して学習をあきらめてしまう人もいるのが現実です。
しかし、プラトー期をネガティブに捉えるのはもうやめてください。乗り越えればさらに成長できる前兆とポジティブに考えるようにしましょう。
プラトー期になりやすい人
どんな人がプラトー期を迎えやすいのでしょうか?
プラトー期は、誰にでも訪れる可能性があるものです。一般的に、中上級レベルの英語学習者が陥りやすいといわれています。学習初期の段階では覚えることが豊富にあるので、みるみるうちに目に見えて成果を実感できますが、やがて中級レベルに達してしまうと、単語や文法が複雑になり、難易度が上がってきますよね。
そのため、中級からレベルアップするには、かなりの時間を要します。英語に限らず何かの学習を一定期間継続した人にしか感じられないのがプラトー期ですので、自分だけなのではないかと悲観的になる必要は全くございません。むしろ、ものすごい天才は何度もこのプラトー期を乗り越えてきたのだと考えるようにしましょう。
プラトー期の乗り越え方
プラトー期には行ったら次のステージに進む試練だと思って楽しもう!
「もしかしたらこれがプラトー期かも」と感じたら、一旦落ち着き自分の英語学習について見直す期間にしましょう。先ほども申し上げましたが、プラトー期はどんな天才も必ず経験します。ここで諦めず、乗り越えさえすればさらにレベルアップできるチャンスです。
それではプラトー期を乗り越えるための方法をいくつか紹介します。
学習法を変えてみる
自分なりの学習方法が定着し、ルーティン化してきた際にプラトー期を実感するでしょう。そんな時は、思い切って学習方法をガラッと変えてみるのもいいかもしれません。リーディングを重点的に学習していた人は、リスニングに変えてみたり、教材を新しくしてみるなどすれば気分転換にもなりますね。
また、リフレッシュする意味でも好きなことから英語を学ぶことをお勧めします。スピーキングの練習を字幕をうまく活用し洋画で試してみたり、洋楽からリスニング力をアップすることもできます。プラトー期の症状にはモチベーションの低下なんかもありますので、一度「勉強」という意識をストップすることも時には大切です。
このように、プラトー期を解消するために、新しい学習方法を自分なりに探ってみることをおすすめします。
得意不得意を認識する
プラトー期は、英語学習において自分の得意な分野、苦手を把握するのに最適です。
例えば、単語が苦手な人が単語学習に時間を使うと、覚える単語が最初は豊富なので右肩上がりで英語力は上がりますよね。このように、最初は苦手だったものが、いつの間にか得意分野になっているんです。この自分の頑張りに気づかず、得意なことを何度も繰り返し学習しても、一定のレベルまでは達してもそれ以降の伸びはゆっくりになるのは当たり前ですよね。それよりも、苦手分野や癖に注目するようにしましょう。文法が中学生レベルで止まっている、リスニングが速すぎて聞き取れない、などこれまでの英語学習を振り返ることで,自分の苦手が見えてくるはずです。
今度はその苦手なポイントや癖に絞って隙間を埋めていけばいいだけです。英語学習は偏りすぎずに、「苦手を埋めていく」、正直これの繰り返しです。
プラトー期を認め目的を再確認する
やる気やモチベーションの低下の原因として、英語が中級レベルまで達している人に多いのは、具体的な目標を見失っているということが考えられます。学習初期に掲げた目標を、もう一度再確認してみましょう。プラトー期のモチベーション低下を理由に英語学習の継続をやめてしまっては意味がありません。この伸び悩みも一時的なもので、諦めず継続すればいずれかは抜け出せる、という強い気持ちを忘れないでください。
そして、具体的な目標を再確認してください。もし目標すら最初に設定できてなかったのであれば、今目標を立てましょう。
ですが、例えば「TOEIC満点取る」や「3か月で英語ペラペラになりたい」などの高すぎる目標設定はやめましょう。達成できなかったときにさらなるモチベーションの低下につながるので気を付けてください。
ネイティブスピーカーとかかわりアウトプットする
プラトー期に効果大なのは、ネイティブスピーカーが話す「生の英語」に触れることです。自分がこれまで学習してきたものを、実際に使ってみて伝わった時の喜びはとても大きいことでしょう。プラトー期にネイティブと交流することは、自分が学んだ英語の改善すべき部分の発見につながりますし、相手から新しい表現の気づきにつながるなど、新鮮さを感じられます。
英語は本来、私たちの母国語と同じで、コミュニケーションのツールです。「勉強」にとらわれすぎず、ただ会話を楽しむだけの時間もいいのではないでしょうか。実際体験してみると、今までの読んだり、書いたりする英語と、実際に会話しながら学ぶ英語は得られるものが大きく変わるということに気づくはずです。
まとめ
誰にでも訪れるプラトー期で、英語学習を辞めるという選択はナンセンス!
いかがでしたでしょうか。
英語学習を進めると、どんな方でも訪れる可能性のあるプラトー期について紹介してきました。「プラトー期」という存在を知っているだけでも、自分がいざ経験したときに挫折するのを防ぐことができるかもしれません。学習停滞期はネガティブなイメージを持たれがちなのですが、ここで英語学習を諦めてしまっては元も子もないですよね。
大切なのは、プラトー期は誰もが通る道であることを理解し、途中で投げ出さずにモチベーションを維持する工夫をしながら、英語学習を継続することです。
今回紹介した、プラトー期の乗り越え方を参考に、乗り越えた先のレベルアップした自分を信じて、英語学習を頑張ってみてください!
- る~ちゃんはUSAGI先生による執筆
- 現在23歳で完全在宅ワークで英語のライティング・翻訳のお仕事をされている方です。経歴は、2015~2017年に、某外国語2年制専門学校の通訳翻訳コースに通い、約10か月の試験勉強でTOEIC450から900まで達成されています。またイギリスへの留学し、某大手ホテルチェーンで約2年ほど勤めて、一転してオーストラリアへのワーホリに行くが結局コロナで即帰国を余儀なくされた海外大好きっ子です。
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