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助動詞 must「〜しなければならない / 〜にちがいない」
「must」と「have to」のニュアンスの違いは別ページにて
助動詞の must を訳すと「〜しなければならない」の意味になります。この意味で使われる場合は must から have to に置き換えることができます。本来は以下のように、must の方が強いニュアンスになりますが、本ページではいったんはこの事を横に置いて説明します。
※ must, have to の本来の違いは<こちら>で解説しています。
must と have to のニュアンスの違い_
must:(どうしても)〜しなければならない
have to:〜しなければならない
また、must には、「〜にちがいない」のという意味もあります。
must は中学英語で習う助動詞の中でも「 can 」「 may 」と同様に比較的早めに覚えるべき助動詞になります。この3つの助動詞は同時に覚えていきましょう。
助動詞 must を使ったの基礎例文
このページでは以下のような助動詞の must, have to を使った基礎例文が理解できるようになります。
肯定文:
I must get up early tomorrow morning.(明日の朝早く起きなきゃ!)
否定文:
You must not (/musn’t) go there.(そこに行ってはいけません)
※強い禁止
疑問文:
Must I go home?(家に帰らなければなりませんか?)
ー Yes, you must.(はい、帰らなければなりません)
ー No, you don’t have to.(いいえ、帰らなくてもよいです)
助動詞 have to を使ったの基礎例文
こちらが have to の基礎例文です。
肯定文:
I have to do my homework.(私は宿題をしなければならない)
否定文:
Hana doesn’t have to study English.(ハナは英語を勉強しなくてもよい)
疑問文:
Do you have to go to work? (あなたは仕事に行かなければなりませんか?)
ー Yes, I do.(はい、行かなければなりません)
ー No, I don’t.(いいえ、行かなくてもよいです)
助動詞 must の英作文
「Must の英作文は定期試験で得点ポイント!」
助動詞の must の英作文は必ずといって良いほど中学の定期テストで出題されます。また、助動詞は高校入学試験、大学入学試験と英語に関わる間は、非常に重要な要素として出てきますので、完全に使いこなせるようにまでなって下さい。
肯定文:主語+must+述語(動詞の原形)~.
まずは must(〜しなければならない)の意味の例文を練習しましょう。
例文①:
私は英語を話さなければならない。
⇒ 文章を分解して、それぞれを英単語にします。
⇒ 私は / 英語を / 話さ / なければならない。
⇒ I / English / speak / must .
⇒ これを「主語+must+述語(動詞の原形)~.」通りに並べます。
⇒ I must speak English. (完成)
ここで注意してほしいのは、主語が三人称単数現在形でも「must+動詞の原形」の形で使うということです。
例文②:
彼女は英語の勉強をしなければならない。
⇒ 文章を分解して、それぞれを英単語にします。
⇒ 彼女は / 英語の / 勉強を / しなければならない。
⇒ She / English / study / must .
⇒ これを「主語+must+述語(動詞の原形)~.」通りに並べます。
⇒ She must study English. (完成)
must(〜しなければならない)はこれで完璧ですね。では、次は must(〜にちがいない)の意味で英作文します。
例文③:
私は病気にちがいない。
⇒ 文章を分解して、それぞれを英単語にします。
⇒ 私は / 病気に / ちがいない。
⇒ I / sick / must be .
⇒ これを「主語+must+述語(動詞の原形)~.」通りに並べます。
⇒ I must be sick.(完成)
これで must(〜にちがいない)はOKです。must(〜しなければならない / 〜にちがいない)のどちらでも、配置は同じです。ただし、must(〜にちがいない)の意味で使う場合は、can not(~であるはずがない)の方をよく使います。
否定文:主語+must not+述語(動詞の原形)~.
must の否定文の配置は、must の直後に not を配置するだけです。まずは must(〜しなければならない)の意味の英文を練習しましょう。
must not の意味は「〜してはいけない」という和訳になり、強い禁止の意味合いを持ち、命令文と同等の英文となります。ちなみに must not の短縮形は mustn’t になります。
では例文です。
例文①:
あなたはこの箱を開けてはいけません。
⇒ 文章を分解して、それぞれを英単語にします。
⇒ あなたは / この箱を / 開けて / はいけません。
⇒ You / this box / open / must not.
⇒ これを「主語+must not+述語(動詞の原形)~.」通りに並べます。
⇒ You must not open this box. (完成)
⇒ Don’t open this box. (命令文)
疑問文:Must+主語+述語(動詞の原形)~?
Must を使ったの疑問文では、文頭に must を配置するだけで疑問文が完成します。注意点は、must(〜にちがいない)の意味で疑問文にすることはほとんどないということを覚えておきましょう。
例文①:
I must go to school. / 私は学校に行かなければいけません。
⇒「 must 」を文頭に配置し、この英文を疑問文にします。
⇒ Must I go to school? / 私は学校に行かなければいけませんか?
⇒ 次は答え方です。
⇒「はい」の場合 Yes, 主語+ must.
⇒「いいえ」の場合 No, 主語+ don’t have to.
ここで、注意してほしいのは、「いいえ」の場合で、もし「 must not(~してはいけない)」で答えてしまうと次のように変な文章になってしまいます。
⇒ ✖ No, you must not. / あなたは行ってはいけません。
ですので、この場合は「 don’t have to 」で答えるようにしてください。
⇒ Yes, you must. / はい。行かなければなりません。
⇒ No, you don’t have to. / いいえ。行く必要はありません。
学校の試験でも must はよく出題され、特にこの疑問文にこたえる形で don’t have to に変換して答えさせるパターンの出題頻度は高いです。
英語の試験では、ここにひっかからないようにして下さい。
must の書き換え「must ≒ have to」
「must = have to の置き換え問題は定期試験で得点ポイント」
must は have to に変換できます。この場合、have は一般動詞ですので、疑問文として使う場合には、 Do を文頭にもってくる使い方をすればOKです。
例文①:
He must study English. / 彼は英語を勉強しなければなりません
⇒ He has to study English.
例文②:
Must he study English? / 彼は車を運転しなければなりませんか?
⇒ Does he have to study English?
例文③:
あなたは一生懸命、英語の勉強しなければならなくなるでしょう。
〇 You will have to study English hard.
✖ You will must study English hard.
Can の解説ページでも触れていることですが、上記例文3のように「助動詞+助動詞」を避ける場合には have to を使いましょう。ただし、この書き換えの際に注意点があり、否定文は have to の文に書き換えられないことです。なぜなら、否定文の場合には訳が変わってしまうからです。
must not と don’t have to の違い_
must not = 〜してはいけない
don’t have to = 〜する必要はない
例文④:
You must not open this box. / あなたはこの箱を開けてはいけません。
≠ They don’t have to open this box. / 彼らは外出する必要はない
must not(~してはいけません)と don’t have to(~する必要はありません)の違いは理解して下さい。
最後に、便宜上「must = have to」と説明しましたが、本来は
must と have to のニュアンスの違い_
must:(どうしても)〜しなければならない
have to:〜しなければならない
のように、must の方が強いニュアンスになります。この点は頭の片隅に置いておくようにしてください。学校でも詳しく説明してくれる先生の場合は<こちら>で解説しているようなことまで説明してくれますし、本来は細かいニュアンスの違いがあるのです。
must と have to を実践的に使いこなそう
「表現できるパターンを増やしていきましょう」
このページでは、must と have to の勉強をしてきました。 勉強した内容から、さまざまなシチュエーションで実際に使えるような英語をアウトプットが出来るはずです。
「しなければいけない」気持ちを付け足すために
must も「しなければいけない」を表しますが、ニュアンスとして強すぎる印象があるため日常会話では have to が使われることが大半です。
have to を分解するとhave (持つ)+to (到達点)で、「○○の状況を持つ=しなければいけない」と解釈できます。
また、三人称単数が主語の場合は has to、過去形になる場合は had to になる点に注意が必要です。
I have to finish this job.
私はこの仕事を終わらせないと。
He has to go shopping.
彼は買い物に行かないといけない。
You have to be quiet.
あなたは静かにしないといけない。
「する必要がない」という気持ちを付け足すために
have to を否定するときは don’t/doesn’t を使います。 また過去形にする時は didn’t have to を使います。
I don’t have to finish this job.
私はこの仕事を終わらせる必 要がない。
He doesn’t have to go shopping.
彼は買い物に行く必要が無い。
We don’t have to be quiet.
私たちは静かにする必要がない。
「してはいけない」という気持ちを付け足すために
must not は mustn’t のように短縮することができます。 また must have to よりも程度が強いので、強い言い方になる点に注意が必要です。
I mustn’t eat snacks.
私はおやつを食べてはいけない。
He mustn’t go to his workplace.
彼は職場に行ってはいけない。
We mustn’t run in the room.
私たちは部屋の中を走ってはいけない。
助動詞に関するよくある質問&解答
「助動詞」の単元で不明点があればこちらから
PM English School では、Lineやメールなどで英語への回答を全て無料で行っています。以下にQ&A集と質問方法をリンクしていますので、助動詞に関してわからないところがあるかたはQ&A集を参考にしてください。また、不明点があったり、質問をしたい方はご連絡ください。
中学生英語と長文問題!!
英語の問題で長文が嫌いだと言う方も多いですね。ですが、英単語や英文と違って長文にはたくさんのヒントが隠されています。なので長文問題では分からない英単語が複数出てきてもその英単語の前後の意味がしっかり理解出来ていれば問題なく解くことが可能です。英語の長文問題では国語の問題のように作者の意図を読んで心理を答えさせるような難しい問題が出題されることはありません。ネイティブにとってみたら小学生でも解けるような内容で記載されていることを書かせる問題が多いのです。ですが、英語の長文問題は経験がものを言います。英語の長文に慣れていない方にとってはとても難しく感じてしまうのも無理はありません。また、たった一つの英単語が分からないことでその後に続く英語文が分からないと決めつけてしまうことも多いです。たくさんの英語の長文に触れることで焦ることも錯乱することも無く、落ち着て長文問題に望めます。英文を読むことに慣れるためにたくさんの英文を読んでおくようにしましょう。