人称代名詞とは、人の代わりを表す代名詞のことで、人称ごと(話し手、受け手、第三者を基準)にそれぞれの代名詞を暗記しないとなりません。
下の表には、教科書や参考書などに必ず出てくるものですので、早めに覚えてしまいましょう。
単数 人称代名詞
主格 | 所有格 | 目的格 | 所有代名詞 | ||
---|---|---|---|---|---|
1人称 | 私 | I | my | me | mine |
2人称 | あなた | you | your | you | yours |
3人称 | 彼 | he | his | him | his |
彼女 | she | her | her | hers | |
それ | it | its | it | – | |
その他 | Yuki | Yuki’s | Yuki | Yuki’s |
複数 人称代名詞
主格 | 所有格 | 目的格 | 所有代名詞 | ||
---|---|---|---|---|---|
1人称 | 私達 | we | our | us | ours |
2人称 | あなた達 | you | your | you | yours |
3人称 | 彼ら | they | their | them | theirs |
彼女ら | |||||
それら |
それでは、上記票の使い方などを解説していきます。所有代名詞は別ページで解説していますので、下記リンクより参考にしてください。
格について
「格は名詞の形態変化」
格とは、英語で「Case」と呼び、名詞、代名詞、形容詞、分詞などに付与されて、その語を含む句が持つ意味的・統語的な関係を示す標識のようなものです。
主格
主格とは、日本語に直すと「 〜が、〜は 」を意味するときに使う格で、主語として使われます。
所有格
所有格とは、その名の通り、日本語に直すと「 〜の 」を意味するときに使う格で、所有(誰のもの)を表すときに使います。
目的格
目的格とは、日本語に直すと「 〜を、〜に 」を意味するときに使う格で、目的語として使われます。
格の覚え方として、まずは「 は 」「 が 」「 の 」「 を 」「 に 」の5つの言葉を覚えましょう。これはそれぞれの格につく日本語の助詞を表しています。
格 | 訳 |
---|---|
主格 | 〜が、〜は |
所有格 | 〜の |
目的格 | 〜を、〜に |
「は・が・の・を・に」さえ覚えていれば、格の判別は楽になります。例えば次の文を見てください。
例文① :彼女は私に、私の誕生日に自転車をくれた。
⇒ 上記 文章には人称代名詞が3つ入っていますので、抽出してみます。
⇒ 彼女は / 私に / 私の
⇒ 上記 表に合わせて、それぞれを英語に直していきます。
⇒ she / me / my
⇒ 文章を分解して、それぞれを英単語にします。
⇒ 彼女は / 私に / 私の誕生日に / 自転車を / くれた。
⇒ She / me / my birthday / a bike / gave .
⇒ She gave me a bike for my birthday. (完成)
なんとなくややこしいなって思うかもしれないですが、英語を進めていくと自然と脳内変換ができるようになっていきます。まずは暗記してしまい、多くの英文に触れていきましょう。
人称について
「1~3人称までを学ぼう」
人称とは、動作の主体が誰なのかを区別するために使われる言葉で、英語には「1人称」「2人称」「3人称」の3種類があります。
1人称
1人称とは「自分」のことです。そのため、「私」「俺」や「僕」も1人称に分類されます。英語で使う時には、下の表から判断して以下のように使い分けてください。
格 | 日本語 | 英語 |
---|---|---|
主格 | 私は、私が | I |
所有格 | 私の | my |
目的格 | 私を、私に | me |
例文① :
私はテレビをみます。
⇒ [主格] I
⇒ I watch TV. (完成)
例文② :
彼は私の本をなくしました
⇒ [所有格] my
⇒ He has lost my book. (完成)
例文③ :
彼女は私にケーキをくれました。
⇒ [目的格] me
⇒ She gave me a cake. (完成)
2人称
2人称は「あなた」のことで、「君」や「おまえ」も2人称に分類されます。英語で使う時には、下の表から判断して以下のように使い分けてください。
尚、1人称とは違って、2人称は主格と目的格が同じですので、注意して使ってください。
格 | 日本語 | 英語 |
---|---|---|
主格 | あなたは、あなたが | you |
所有格 | あなたの | your |
目的格 | あなたを、あなたに | you |
例文① :
あなたは歌を(一曲)歌います。
⇒ [主格] You
⇒ You sing a song. (完成)
例文② :
私はあなたのゲームソフトが欲しいです。
⇒ [所有格] your
⇒ I want your a game software. (完成)
例文③ :
彼女はあなたにペンを買いました。
⇒ [目的格] you
⇒ She bought a pen for you. (完成)
3人称
3人称は「私」と「あなた」以外を表すときに使います。英語で使う時には、下の表から判断して以下のように使い分けてください。
「彼」の場合
格 | 日本語 | 英語 |
---|---|---|
主格 | 彼は、彼が | he |
所有格 | 彼の | his |
目的格 | 彼を、彼に | him |
例文① :
彼はとても上手に野球をすることができます。
⇒ [主格] He
⇒ He can play baseball very well. (完成)
例文② :
私は彼の名前を知りません。
⇒ [所有格] his
⇒ I don’t know his name. (完成)
例文③ :
私は彼に「やあ」と言いました。
⇒ [目的格] him
⇒ I said “Hi” to him. (完成)
「彼女」の場合
格 | 日本語 | 英語 |
---|---|---|
主格 | 彼女は、彼女が | she |
所有格 | 彼女の | her |
目的格 | 彼女を、彼女に | her |
例文① :
彼女は料理が好きです。
⇒ [主格] She
⇒ She likes cooking. (完成)
例文② :
私は彼女の消しゴムを使っています。
⇒ [所有格] her
⇒ I’m using her eraser. (完成)
例文③ :
私は彼女を7時に迎えに行きます。
⇒ [目的格] her
⇒ I will pick her up at seven. (完成)
「それ」の場合
「それ」の場合は主格と目的格が同じでので、注意して下さい。
格 | 日本語 | 英語 |
---|---|---|
主格 | それは、それが | it |
所有格 | それの | its |
目的格 | それを、それに | it |
例文① :
それはとても興味深い。
⇒ [主格] It
⇒ It is very interesting. (完成)
例文② :
私はそのジュースが好きだ。
⇒ [所有格] its
⇒ I like its juice. (完成)
例文③ :
私の妹がそれを直しました。
⇒ [目的格] it
⇒ My sister fixed it. (完成)
代名詞以外の名詞の格について
「とっても簡単な単元です」
「父」「母」「兄」や「妹」などの名詞、そして「ユキ」「マイケル」「サトシ」などの固有名詞でもそれぞれに格を区別して英作文していかなければなりません。
上述しましたが、慣れていくと意識することなく自然と区別できてくるのですが、慣れないうちは注意して下さい。
代名詞以外の名詞の格についての作り方は非常に簡単で、所有格と所有代名詞にだけ「 -‘s 」をつけてください。
「父」の場合
格 | 日本語 | 英語 |
---|---|---|
主格 | 父は、父が | father |
所有格 | 父の | father’s |
目的格 | 父を、父に | father |
所有代名詞 | 父のもの | father’s |
「ユキ」の場合
格 | 日本語 | 英語 |
---|---|---|
主格 | ユキは、ユキが | Yuki |
所有格 | ユキの | Yuki’s |
目的格 | ユキを、ユキに | Yuki |
所有代名詞 | ユキのもの | Yuki’s |
このように使い分けることが必要です。
「-s」で終わる複数名詞の所有格について
「-s」で終わる複数名詞の所有格は、英単語の最後に「’」 をつけるだけです。
例文① :
私の妹は女子校の生徒です。
⇒ [所有格] girls’
⇒ My sister is a girls’ school student. (完成)
代名詞に関するよくある質問&解答
「代名詞」の単元で不明点があればこちらから
PM English School では、Lineやメールなどで英語への回答を全て無料で行っています。以下によくあるQ&A集と質問方法をリンクしていますので、代名詞に関してわからないところがあるかたはQ&A集を参考にしてください。また、不明点があったり、質問をしたい方はご連絡ください。
リスニング問題は重要!!
近年ではテストでリスニング力を重視する傾向があります。高校入試でもリスニングの問題が全体の2割以上を占める学校も少なくありません。ひと昔のようにリスニング問題は配点が少ないので捨てると言うことが出来ないのです。文法問題で正解をして得点をたくさん取っていたとしても、リスニング問題でミスをして点数にならなければ全体の2割の配点を失うことになります。特にネイティブが話す英語は文字で覚えただけでは絶対に分かりません。ネイティブが話す英語を聞き取るためには発音の練習は必須になるのです。例えば音楽を聴いてどんな楽器が使われているのか判断するためにはその楽器を知っていることが前提条件になります。それと同じでネイティブが話す英語を知ってなければリスニング問題を解くことは出来ません。リスニング力を鍛えるためにおすすめなのがシャドーイング法と言う学習法です。CDなどを使って流れてくる音源にワンテンポ遅れて繰り返す学習法です。同じ速度で繰り返す事で知っている英単語がどのように発音されているのかを知ることが出来ます。そして自分でも発音を真似ることで自然と聞き取る力が鍛えられるのです。リスニング問題に自信が無い方はシャドーイング法を試してみてください。