使役動詞 Let に対するネイティブのイメージは、「人に何か許可させる」というニュアンスで、このページで解説する使役動詞の中で一番強制力が低いです。むしろ「許可」ですので、相手が何かをしたいと言ってきた後に、それを許可するイメージです。
I’ll let you pay for me dinner tonight.
今夜の夕飯おごらせてあげる
この英文は相手が何かの理由で私にご飯をおごりたい時に半分冗談で使えます。
使役動詞 Make の使い方
「強制の Make」
使役動詞 Make は一番強制力のある言葉で、「有無を言わずに~をさせる」というニュアンスがあります。例え相手が嫌がってたとしてもそれを実行させるときに使われます。
Jiro always makes me buy snacks for him.
ジロウはいつも私にスナック菓子を買わせる
この英文では、私はお金減るだけだし買いたくないけどジロウはいつも有無を言わさずに買わせて来るという意味になります。
使役動詞 Have の使い方
「当たり前の Have」
使役動詞 Have は Make とごちゃごちゃになっているケースをよく見かけます。使役動詞 Have には強制力というニュアンスはなくて、去れる相手がすることを当たり前と思っている場合に使われます。つまりビジネスシーンなど当たり前のことをいう時によく使われます。
具体的には、「部下にメールさせる」「部下に荷物を送らせる」「美容院で髪を切ってもらう」などがあり、上司が部下に命令するのは当たり前ですし、美容院に関しては対価としてお金を払っているので当たり前になります。
以下英文は、お医者さんが患者さんを診る時なんかでよく言います。
I’m gonna have you sit right here.
ここにちょっと座ってもらいます。
このように基本的には「~させる」という意味で使われるのが使役動詞なのですが、当たり前なので「~してもらう」と訳すパターンも多いです。
使役動詞 Get の使い方
「依頼の Get」
使役動詞 Get のイメージは「何とか説得してその人にそれをさせる」で、強制の意味合いはなくお願いして何かをさせるというニュアンスが強いです。
この Get には注意点があり、「Get 目的語 to do」のように to が必要になります。
Jiro got me to buy gummies for him.
ジロウは私に(なんとか説得して)グミを買わせることに成功した
- 某貿易事務 Ran先生による執筆
- 大阪のワインや食品を専門に扱っている某貿易会社で翻訳や海外の方とのメールでやり取りを行われている香港出身のRan先生。主にビジネス英語をメインに学んでこられて現役で海外とやり取りをされています。事務を行う前はワインなどの輸入で頻繁に海外に出られており、コミュニケーション能力も非常に高い温和な先生です。
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