これは知っておくべき差別英語

これは知っておくべき差別英語

気を付けてほしい差別用語を覚えておこう!_

このページでは知らず知らずのうちに使ってしまっているかもしれない差別英語を紹介していきます。良かれと思って使ったり、何も意図せずに普通に使ってしまっていて、実は人を傷つけているかもしれないようなフレーズです。

Old people

「年寄や老人という意味になってしまう」

Old people は「お年寄り」という意味で使っている方がいますが、人によっては心に傷を負っているかもしれません。
なぜなら Old people のより正しい形の日本語は「年寄り」や「老いた人」という意味になってしまい、なぜなら単純なのですが Old(古い)+ People(人)だからで直接的過ぎるのです。
代わりに使ってほしいのは Older people で、Old の比較級を用いているので年上みたいなニュアンスになります。

I like talking to order people.
年上の人と話すのが好き

この英文は上記意味に加えてご老人の方々と話すのが好きみたいなニュアンスになります。
また、かなり丁寧で固い「高齢者」と言う場合は Senior citizens が使えます。
Senior は「先輩」とか「より経験豊富な」みたいな意味があり、citizens は「市民」や「人」という意味です。

These seats are reserved for senior citizens.
この席は高齢者の方々のためにとってあります。

Foreigners

「よそ者というニュアンスがある」

Foreign という言葉が入っている言葉とかフレーズは「外国人」という意味で使われ、言葉自体は全然差別的ではないのですが、ニュアンス的には「部外者」や「よそ者」という含みがある場合があるので、使う場面とかどのタイミング、さらにはどういう内容で言うかは気を付けて方が良いでしょう。
例えばニュートラルに誰を貶すわけでもなく、「外国からこの国に来る人は〇〇人です」みたいな評価的に使われるのであれば、Foreigners, Foreign people が使われることは全然あります。
ですが、以下のように直接言うことは相手を傷つけてしまうことがよくあるでしょう。

You’re foreigners.
あなたは外人(よそ者)です

Are you Foreigners?
外国人の方(よそ者)ですか?

そもそもアメリカは多民族国家ですので外国人と呼ぶような文化がないというかできないので、日本人には Japanese とか、ドイツ人には German いう言葉を使います。

White skin

「海外では別に肌が白いは誉め言葉でも何でもない」

日本人同士では「肌が白いね」というと誉め言葉として受け取られますが、White skin という言葉で誰かの肌の色を言及するときに気をつけた方が良いでしょう。
直接にしろ他の人のことを話すにしろ White skin と言ってしまうと傷ついちゃう人はいます。
例えば以下のような表現は絶対にしないでください。

Your skin is white.
あなたの肌白いね

You have white skin.
肌白いね

海外では肌が白いことにコンプレックスを持っている人がいたり、そもそも日本のように肌が白いことが良い事だと思っていない人も多かったりします。
「肌が白い=良い事」というのは日本では当てはまっても、海外では当てはまりにくいのです。
ですので肌の色に関しては海外では言わないでおきましょう。
肌を褒めたいのであれば以下のように言います。

Your skin is beautiful.
あなたの肌は美しい

これに関連して、白人や黒人を指す場合に Black や White を使っていいのか問題があります。
例えば「この地区は黒人の方が多く住んでいます」や「白人の人口は毎年5%増えています」などと言いたい場合、Black や White を人種として指す場合は問題ありません。
ただし、Black men や White guy のように言うと差別と捉える方もいますので、白人や黒人と言いたいのであれば Black, Black people, White, White people と言うのがいいでしょう。

I have a friend who is black.
私には黒人の友達がいる

Skinny

「骨と皮だけというニュアンスだしそもそも細いのが誉め言葉ではない場合も」

Skinny は「痩せた」という意味で良かれと思って使っている人がすごく多いです。
ですが正しいニュアンスは「爪楊枝みたい」「痩せこけた」になってしまい、ネガティブな印象のある言葉です。
英語圏でも Skinny jeans という言葉があるのでこういう場合はいいのですが、問題になるのは人に対していう時です。
また、細いと言われること自体がみんな嬉しいわけではないというのは理解しておいた方がいいでしょう。
どうしても「細い」と言いたい場合はニュートラルなニュアンスの Thin を使った方が良いのですが、欧米ではがっしりした体形が好まれたり、本当に人によるので使う場合は注意して下さい。
また、Slim や Slender も「細い」という意味で使われますが、正しくは「ほっそりした」みたいなニュアンスがあり、これらも欧米では誉め言葉としては使いません。
そもそも、欧米では体系は褒めない方が良いですし言わない方が良いと認識しておいてください。

You look fit.
あなたは健康的に見えるね

You are great.
元気そうだね

このように抽象的に褒めるのはよく使われます。

幼児~小学生を対象とする英語塾教師Kufufu先生による執筆
某超大手金融機関に5年務め、英語教育に転身された英語塾教師Kufufu先生による執筆です。英語の発音や和製英語、英語のオノマトペについて深い知識があり、卒業論文では「日本人の英語発音」について8000語ほどの英語で論文を執筆されました。
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