A as well as B : BだけでなくAも
「追加情報を加える」
この用法でのポイントは、Bの部分が周知の事実や聞き手や読み手がBはこういうものだと知っているうえでAがある場合に使われます。
I like kiwi as well as grapes.
私はブドウだけでなくキウイも好きだ
この英文ですと、私がブドウを好きだというのが良く知られていて、追加情報としてキウイも好きという表現で、好きなブドウを基準にしているのでキウイを好きだということがより強調されています。
He is good at drawing as well as singing.
彼は歌だけでなく絵も上手だ
この英文では、歌が上手と言うのはよく知られたことで、加えて絵も上手という表現になり、歌を基準に絵が上手だということを強調しています。
また、補足として「A as well as B ≒ not only B but also A」という関係にもなりますので、置き換え表現は覚えておいてください。
He is not only good at singing but also at drawing.
歌う事だけでなく絵も上手です
A(S+V) as well as B(S+V) : Bと同様にA
「口語ではあまり使われず文書で見る表現」
この用法のポイントはAとBが「S+V」になるところです。ただし、ちょっと硬い印象のある表現ですので口語と言うよりも文書で見かける表現になります。
I have been to Tokyo as well as Jiro has.
ジロウが東京に行った事があるのと同様に、私も東京に行った事がある。
Jiro eats Takuyaki everyday as well as the local Osaka People do.
大阪の人が食べるのと同様に、ジロウは毎日たこ焼きを食べる
では、口語で同じようにどうやって言えばいいのかと言うとすごく簡単で too を使います。
I went there, too.
私もそこ行ったよ。
要は、話していく中で事前情報が必ずありますので、それに対して口語で as well as と言うとくどくなってしまいますので、単純に too で十分に伝わるのです。
A(S+V) as well as B(S+V) : AがBと同じくらいのレベル
「前後の文脈から正しく意味を読み取る必要がある」
この用法も先ほどの用法と同じくポイントはAとBが「S+V」になるところです。
そのため、形が先ほどの用法と全く同じですので、意味をよく間違えられやすく、聞き分けるためには前後の文脈から読み取るしかありません。
とは言っても、そこまで大きな誤訳にはつながらないので、少しづつ慣れていってください。
Jiro can dance as well as I can.
ジロウは私と同じくらい上手に踊れる
I cook as well as Jiro does.
私はジロウと同じくらい料理が上手です
また、この用法でよく間違えやすいのがBと同じくらい上手ということは、日本語だけをみるとなんかすごいんだなって思われがちですが、あくまでもBにくるのが基準なだけで、ジロウが料理が下手な場合でも比べれますし、料理が上手な場合でも比べることはできます。
つまり、あくまでもBと同じレベルという意味合いになることを覚えておきましょう。
そのため、Bに来るのが低いレベルの何かだったら、その人は貶されていると感じることもありますし、高いレベルの何かですと、褒められていると感じます。
- Shizu-treat 先生による執筆
- 現在貿易業務に携わりつつ、英語関連の執筆業務を行っている「Shizu-treat 先生」です。アジアや欧米の国々向けの産業用機器や原材料の輸出をメインに取り扱っている会社で英語を使用した実務を行っています。英語の資格としては、TOEIC 870点・英検準1級・貿易実務検定を取得し、留学経験はないものの、独学で300点代からスコアアップされた経験を活かした仕事をしています。また、現在も英語の勉強は趣味と豪語されており、TOEIC900点以上と英検1級取得を目標に、英会話のレベルアップにも励んでいます。
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