命令形というジャンルには入るのですが、提案型の表現になり「~しましょう」や「~しよう」という意味で使われる Let’s ですが、普通の命令文と比べて見ましょう。
Come with me.
私と一緒に来なさい
このように同じことを意味してはいるのですが、その中に込められているニュアンスが全然違うものになります。
文法的には「Let’s + 動詞の原形」となり、非常にシンプルです。
また、Let’s は「Let us」の省略形となり、実は Let(~させる)は使役動詞なので、一般的な命令文の形を則っています。
ちなみに普通の命令形は動詞を最初に持ってきて「動詞の原形+目的語」もしくは「動詞の原形のみ」になります。
Let(使役動詞)とはだれか権限がある人に対して使う動詞で「ある行動をさせて下さい」「許可してください」という意味で使われ、例えば以下英文のように使われます。
I will let you touch my hair.
私の髪触ってもいいよ
Let me see.
見せて
そのため Let us は「私たちにさせて」という意味で、「私たち = 話し手 + 話している相手」になり、ここから「一緒に~しよう」という意味になるのです。
Let’s watch Toy Story 3.
トイストーリー3を見よう
Let’s talk about that later.
それ後で話しましょう
Let’s go to the gym.
ジム行こうよ
また、否定形として「~しないでおこう」「~やらないでおこう」と言いたい場合は「Let’s not + 動詞の原形」になります。
Let’s not go to school today.
今日学校行かないでおこうよ
Let’s への答え方
「実際よく使われる解答フレーズを覚えよう」
Let’s を用いた英文への答え方として、肯定する時は「Yes, let’s」というのが英文法的には基本なのですが、ネイティブにはちょっと堅苦しく聞こえてしまうので実際にはあまりつかわれません。
では具体的にどうこたえる方が多いのかと言うと、OK(オッケー)Alright(いいね~)Sure(分かった)Sounds good(それいいね~)などのように返答する方が多いです。
否定の場合は「No, let’s not」で、この表現も正しいのすが実際には「No, + 理由」と答える方がほとんどです。
肯定的な返答
OK(オッケー)Alright(いいね~)
Sure(分かった)Sounds good(それいいね~)
否定的な返答
No, + 理由
Let’s clean my room.
一緒に掃除しようよ
No, I don’t want to.
やだよ、したくないもん
ネイティブは Let’s って実際に使う?
「ネイティブも Let’s はよく使う」
ネイティブは Let’s 日常英会話で普通に使います。
例えば友達同士でも使いますし、先生から生徒に対して、さらにはビジネスシーンでも使われているのをよく聞きます。
Let’s begin.
始めましょう
ただ、下の立場の人から上の立場の人に言うと直接的過ぎますので、基本的には使わないほうがいいでしょう。
中級者向けの Let us
「提案 / 要求」
Let’s は Let us の省略形だと紹介しましたが、Let us とわざと省略しない形でも使え意味が変わってしまうのです。
提案
~しましょうか
要求
私たちのグループに~させて
分解した状態ですと「提案」と「要求」の2つの意味が込められます。
「提案」はこのページで説明してきたとおりの使い方なのですが、Let’s に比べて畏まったようなニュアンスが含まれ「~しましょうか」という意味合いになります。
Let us begin.
それでは始めましょうか
そのためビジネスシーンでこの表現は聞きますし、友達同士でもあえて冗談のように勿体ぶって言いたい時とか等でも聞きます。
2つ目の意味は「要求」で、がっつり命令形のニュアンスが含まれるようになります。
この用法は us に含まれない第3者に話している時になり、「私たちのグループに~させて」という意味合いになります。
Let us see it.
私たちにそれ見せてよ
- TOEICスコア960 hello先生による執筆
- 現在、専業主婦をしており、以前はアメリカ留学から、そのままアメリカの銀行にて英文事務や翻訳、通訳のお仕事をしていたhello先生。また、大学生2回生ですでにTOEICスコア960を取得した生粋の英語好きな方です。子育てにお忙しいとのことでなかなか執筆頻度は低いです。
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