まず一つ目の意味はみんなが知っている「あなた」もしくは「あなたたち」で、単数でも複数でも使えます。
ここでは話している相手を指しています。
You are funny.
あなたは面白い人だ
How are you so funny?
あなたはどうやってそんなに面白くなったの?
Do you think you’re funny?
あなた自分のこと面白いと思っているの?
世間一般
「使い方に注意を要する You」
2つ目の用法は「世間一般」を表します。
You の使い方 ①
あなた(たち)
You の使い方 ②
世間一般
How do you spell Jiro’s name?
ジロウの名前ってどうやって書くの?
一見すると「あなた」と訳しても問題ないように見えますが、私はジロウの名前を書く時に、相手が Jiro の名前を Jiro と書くか、Jirou と書くかは聞いても意味のないものですので、世間一般的にジロウのスペルを聞いているというニュアンスが正しいのです。
How do you use an iPhone?
iPhoneはどうやって使うの?
この You も世間一般の You です。相手の使い方を聞いたところでなんなの?となり、世間一般的には iPhone をどうやって使うのという意味になります。
You have to wash your hands after going to the bathroom.
トイレの後は手を洗わないといけないよ
この場合はどちらにも当てはまります。例えばいつも手を洗わないような人に対してだと「あなた」になりますし、一般的にそういうものだよと指導するような場面だと「世間一般」になります。
Did you know that you have to sleep for at least 8 hours a day.
みんな毎日少なくとも1日に8時間は寝なきゃならないもんなんだよ
この英文の場合、最初の you は「あなた」で、後ろの you は「世間一般」となります。
尚、この世間一般という意味での you は we や they にも置き換えることができるのですが、それぞれポイントがあります。
we
「私たち」のように自分を含む世間一般を指す
they
「彼ら」のように自分を含まない世間一般を指す
you
自分が入っているかどうかわからないような世間一般を指す
間違えやすい例
「間違えて解釈すると疑いの目を当てられる」
次に間違えやすい例を紹介します。
ここまでで紹介した文は、例え「あなた」と「世間一般」で認識を間違っていたとしてもそんなに大きな意思疎通の乖離は起こらないですが、以下で紹介する文は高い確率で意思疎通が難しくなります。
例えば、初めてタイ焼きを食べる人の質問です。
How do you eat a Taiyaki? Do you eat it from the head?
タイ焼きってどうやって食べるの?頭から?
この英文を見た時におそらくほとんどの英語学習者は以下のように答えてしまうと思います。
I eat it from the tail.
私はしっぽから食べるよ
このように答えてしまうとこの質問をした人は「世間一般のことは知らないんだろうな。一応自分の意見を言ってはくれているけど」みたいな捉え方をします。
要は「あなたのことなんて聞いてないんだけどな」って思われるのです。
この場合の正解は、We か You を主語に置くという事です。
We eat it from the tail.
私たち(日本人)は尾っぽからたべるよ
You eat it from the tail.
タイ焼きはしっぽから食べるもんだよ
You の注意点
「論文などでは One を用いる」
ここで紹介する間違いをする方はすごく多く、一般的に「アカデミックな論文」などでは You は使ってはいけないです。
どうしても You 使いたいなと言う場合は One を使います。
If one wants to be rich one has to work hard.
(口語 : If you wanna be rich you has to work hard.)
お金持ちになりたいのなら一生懸命働け
また、one の場合は単数扱いになるので wants の -s を付ける点にも気を付けて下さい。
- TOEICスコア960 hello先生による執筆
- 現在、専業主婦をしており、以前はアメリカ留学から、そのままアメリカの銀行にて英文事務や翻訳、通訳のお仕事をしていたhello先生。また、大学生2回生ですでにTOEICスコア960を取得した生粋の英語好きな方です。子育てにお忙しいとのことでなかなか執筆頻度は低いです。
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