文の最初の You know
「疑問文のようだけど疑問文ではない You know」
意味は「~知ってる?」「~覚えてる?」という使い方です。ここであれ?疑問形?と思われる方が多いでしょうが、疑問文に近いけど完全な疑問文ではありません。
例えば、日本でも「新宿の新しいクレープやあるでしょ?あそこのイチゴ生クリームクレープすっごい美味しいよ」のように疑問文のようだけど、特に答えを求めているわけでもなく、そのまま話し続ける表現があります。これと同じだと認識して下さい。
You know that song we always listen to?
あの私たちがいつも聞いている曲わかる?
You know that girl you used to date? I saw her.
貴方が昔付き合ってた子覚えてる?あの子見たんだよ
文中の You know
「つなぎ言葉としての You know」
ニュアンスとしては「え~っと」「あの~」「なんかさ」のようなつなぎ言葉になります。年上の人とか上司にも使っていい表現ではありますが、あまり使いすぎるのは失礼とか馬鹿っぽい話し方になります。
例えば、上司と話をするのに話の内容がまってなければあほっぽく見えてビジネスマナー的にNGです。
I went to Osaka and you know, went shopping.
大阪に行って…え~っと、ショッピングをしました。
文章の最後の You know
「同意や共感を求める You know」
これは「~だよね」「~じゃん」の意味になり相手に共感や同意を求めるニュアンスです。
特に一般常識として「それあたり前じゃん?」のような表現をする時によく使われます。
最初に説明した文頭の You know と意味は似ていますが、違いをしっかり覚えておいてください。
文頭の You know
「知ってる?覚えてる?あれだよ」のように相手に思い出してほしい、もしくは共通の事を認識してほしいというニュアンス
文末の You know
一般常識として「あなたもこう思うでしょ?」「普通はこうじゃん?」と共感を求めたり周知の事実を確認するニュアンス
I need a new jacket. It’s getting cold you know?
新しいジャケットが必要だ。だって寒くなってきたじゃん?
You have to sleep for at least 8 hours you know?
少なくとも8時間は寝なきゃいけないじゃん?
また、文章の最後の You know には、同じ意味ではあるのですが異なったニュアンスの表現方法があります。例えば、誰も知らないようなことをあたかも知っている、もしくは一般常識だよと大げさに表現し相手を笑わせたりします。
You know what?
「相手を呼び止めたり、注目してほしい時に使う You know what?」
この表現には特に重要な内容が含まれているわけではなく、文頭で使われて「ねぇ知ってる」「ねぇ」「あのさぁ」という文の始まりを表します。
また、ややカジュアルな表現になるため、上司などにはあまり使わないほうがいいでしょう。
You know what? If you’re cold you should turn on the heater.
ねぇ、そんなに寒いんなら、暖房付けてきなよ
- 幼児~小学生を対象とする英語塾教師Kufufu先生による執筆
- 某超大手金融機関に5年務め、英語教育に転身された英語塾教師Kufufu先生による執筆です。英語の発音や和製英語、英語のオノマトペについて深い知識があり、卒業論文では「日本人の英語発音」について8000語ほどの英語で論文を執筆されました。
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