まずは May から紹介していきます。
May には2つの用法があり、1つ目は可能性「~かもしれない」で2つ目は許可「~してもいいですか」です。
May : 可能性「~かもしれない」
まずは May の一つ目の用法である「可能性」について解説します。
訳は「~かもしれない」となります。
Jiro may be smart.
ジロウは賢いかもしれない
ではこの文を過去形にしようと思うと Jiro might be smart. で合っているでしょうか?
答えは間違いで正しくは以下のようになります。
Jiro might have been smart.
ジロウは賢かったかもしれない
I may be 30 minutes late.
私は30分遅れるかもしれない
この英文も過去形になると以下のようになります。
I might have been 30 minutes late.
私は30分遅れるかもしれない
May : 許可「~してもいいですか」
この用法は許可をもらう場合に使われ、立場が上の人とか権限を持っている人に対して使われます。
そのためすごく丁寧な響きがあるニュアンスになります。
逆に、友達に許可を求めるようなカジュアルな表現を使いたい場合は Can I ~? を使います。
上記のようにこの用法での May と Can の違いはフォーマル度と、次の実はもう一つあります。
Can I は「~してもいいですか?」のように許可を得るために使いますが、Can は「できる」という意味で本来は「私は~ができますか?」と聞いている文になります。
ですので本来は以下のように聞くのはおかしいのです。
Can I go to the bathroom?
トイレに行くことはできますか?(トイレに行っても良いですか?)
例えば授業中先生に上記のように言うと「May I」を使いなさいと言われます。
May I go to the bathroom?
トイレに行っても良いですか?
ただ、ネイティブの中では Can I を使うのも一般化されてきているので、このような場合には May I が正式な表現なのですが、日常会話的には Can I を使っても問題ありません。
May I ~?
~してもいいですか?
フォーマル
Can I ~?
~してもいいですか?
カジュアル
May I go now?
もう行ってもよろしいでしょうか?(フォーマル)
Can I go now?
もう行ってもいい?(カジュアル)
Might の用法
「Might の用法は可能性だけ」
次に Might の紹介をしていきます。
Might には1つの用法しかなく、それは可能性「~かもしれない」です。
ここでよくある間違えが、過去の事だと考える方が多いのですが、過去形だけじゃなく未来形にも使えます。
It might snow tomorrow.
明日雪が降るかもしれない。
ですが、May にも可能性の用法があり、次のような例文が成立しますが、May と Might では一体何が違うのかを以下で紹介します。
It may snow tomorrow.
明日雪が降るかもしれない。
May
確信度
大体50%
Might
確信度
大体30%
この2文の違いは「~かもしれない」の確信度が異なります。
May は大体50%くらいの確信度になり、降っても降らなくてもおかしくないようなニュアンスになります。
Might は大体30%くらいの確信度になり、もうちょっと自信なさげな時に使います。
- 現役国立大学生のsky先生による執筆
- 国公立大学の理学部生物科学科に在学中のSky先生による執筆記事です。現在は英語の家庭教師をしつつ、ライターとして海外文化の情報を配信されており、保有資格はTOEIC スコア 930点取得、 TESOL(Teaching English to Speakers of Other Languages) 英検準1級と現役大学生の中でも特に英語の造形に優れています。
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