Can you, Will you の比較
「友達同士で使える Can you, Will you」
いきなりすべてを比べ始めると混乱してしまうので、Can you, Will you の違いから解説します。
Can you は「能力」を表し、Will you は「意志」を表します。
さらに、Can you は相手がこれからお願いする内容をできるかできないか分からない状態で「それをすることが可能かどうか?」を聞いています。
Will you は逆に、これからお願いする内容を相手ができると分かった上で「それをする意思があるかどうか」聞いています。
Can you shut up?
静かに出来ない?
例えば上記フレーズは、相手が何か仕事で大きな声を出しているのか、それともただ大きな声をだしているのか分からないようなシーンで使われ、「黙ることができるかどうか」を聞きたいから Can が使われています。
Will you shut up?
黙ってくれないか?
例えば上記フレーズは、相手が真横で意味もなくうるさい。明らかに何の目的もないのにうるさくしているようなシチュエーションで「黙る意思があるか」を聞けます。
Will you と聞く場合に気を付けるポイントが一つあり、ニュアンスとしてはちょっと聞くというよりも命令に近いニュアンスで伝わることもあります。Will you shut up? がその典型です。
ですが以下のようなフレーズでは、内容的に攻撃的じゃないですし、お願いというのが明らかなので命令のようには伝わらないです。
このように Will you に関しては聞く内容を吟味して使い分けないといけません。
Will you pass me the salt?
そこの塩とってもらえる?
Would you, Could you の比較
「敬語として使える Would you, Could you」
この2つの表現は、Can you, Will you を丁寧にしたバージョンです。この点についてはご存じの方も多いと思いますので、ここではなぜ丁寧な表現になるのかを解説します。
まずは過去形の解説からします。
過去形とはその名の通り過去を表す時につかいます。ただ実際には過去だから過去形を使うのではなく、距離があるものに過去形をつかいます。
この距離と言うのは時間軸であったり、相手が偉い人でこちらが部下などの人としての距離まで含みます。
単純に時間の距離のある過去の話をする場合
play ⇒ played
say ⇒ said
人としての距離がある場合(丁寧語)
Will you ⇒ Would you
Can you ⇒ Could you
Could you help me arrange the books?
本を並べるのを手伝ってくれませんか?
Would you call me as soon as you arrive?
到着したら出来るだけすぐに連絡してくれますか?
ここまでで、Can you, Will you と Could you, Would you の違いが分かったと思います。
この Could you, Would you は初めてあった人、上司、先輩、はたまた大統領など年上の方や尊敬している人に対して幅広く使えます。
そのため日本語と同様に考えて、敬語を使う相手に Could you, Would you を使い、タメ語を使って問題ない相手に Can you, Will you を使うと覚えておきましょう。
さらにより丁寧な言い方があり、それは Would you mind となり、意思を聞く Will you, Would you の中に分類され、さらに最上級に丁寧な言い方となります。
もともと mind は「気にする」という意味があり Would you mind で「~することを気にしますか?」というへりくだった言い方になるのです。そのため、基本は Would you で聞くような人に使うのですが、強面の上司とか機嫌の悪そうな上司とかにへりくだっときたい時に使えます。
Would you mind telling her to move?
あの子にちょっとどいてもらえるように言ってもらえるかな?
- 幼児~小学生を対象とする英語塾教師Kufufu先生による執筆
- 某超大手金融機関に5年務め、英語教育に転身された英語塾教師Kufufu先生による執筆です。英語の発音や和製英語、英語のオノマトペについて深い知識があり、卒業論文では「日本人の英語発音」について8000語ほどの英語で論文を執筆されました。
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