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TOEFL iBT 受験にあたり自分の目標スコアを決めよう
まずは自分の目標とするスコアを決めましょう。
TOEFLは英語のリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4つの技能が各30点満点で採点され、全体のスコアは120点満点で表されます。
米国の4年制大学へ出願するためには最低60点以上が必要とされ、上位の大学には80点以上のスコアが出願条件とされているケースが少なくありません。
80点以上から、英語力として評価されることが多いでしょう。
この80点は、英検で換算すると準1級以上、TOIEC L&Rテストでは785点以上のレベルに位置しています。
TOEFL71点以下ではそのワンランク下で、英検2級以上、TOEIC L&Rテストで550点以上のレベルに位置します。
80点を目指すためには、4技能の各スコアで20点以上を目指す必要があるということです。
日本人の平均スコアは72点となっています。
TOEFL iBT 対策を始める前に知っておきたいリーディングの勉強法
もっとも得点しやすいリーディングセクションは確実におさえたい!
TOEFLのリーディングは複数のパッセージがあり、それに対し複数の設問があり、計30~40問の問題数です。
これに採点されないダミー問題も含まれることがありますが、これは受験者には分からないため全ての問題をしっかりと解く必要があります。
正答数から出るスコアを知ろう
配点はパッセージの各最後の1問が2点、それ以外は1点ずつです。
20点以上を目指すのであれば、概ね7割以上の正答率を目指す必要があります。
正答数によって以下の通りスコアが算出されています。
正答数 | リーディングスコア |
---|---|
32-33 | 30 |
30 | 28-30 |
28 | 26-29 |
25 | 23-26 |
22 | 19-24 |
20 | 17-22 |
語彙学習⇒精読⇒速読の順で練習
TOEFLを受けたことがないのであれば、TOEFLの頻出単語をまずはある程度学習することをおすすめします。
単語帳にあるような頻出単語だけでもまずは1周さらっていくような感覚で構いません。
パッセージの内容は、英語圏の大学の教科書で取り上げられるようなアカデミックな内容から出題されるため、環境・医療・歴史など各専門分野に関するTOEFLレベルの英単語は知っておく必要があります。
また、設問では段落ごとの細かい内容を問う問題が出題されています。
まず本文を正確に読める力を身につけてから、本番の出題形式で時間を意識しながら1問1分程度で時間をかけずに全体を解く必要があります。
段落ごとにポイントを押さえながら頭の中で整理し、内容を把握する練習をしましょう。
はじめは時間をかけて読む練習でも構いません。
丁寧に意味を確認しながら読んでもいいのです。
問題演習をするときは、問題文を先読みしてどの部分の何が問われているのかに注目しながら素早く読む訓練をしましょう。
TOEFL iBT 対策を始める前に知っておきたいリスニングの勉強法
TOEFLのリスニングセクションの勉強法をご紹介!
リスニングは、5~7つのパートで会話や講義を聞き、問題ごとに複数設問があります。
内容は講義やディスカッション、大学での会話など一貫してアカデミックな内容と学生生活に関する場面です。
スコア
リスニングも30点満点ですが、問題数は合計で28~39問です。
また、リスニングは内容自体は難しいのですが、TOEFL全体の中では高得点を目指すにあたってスコアをできるだけ取っておいた方が良い部分となります。
こちらも20点以上、できれば22点くらいで20点を超える点数にしていくとスピーキングなどのカバーもしやすくなります。
リスニング対策はライティング、スピーキングとも連動
TOEFLのライティング、スピーキングは英文を聞き取った上でそれを要約したりさらにそれに対して意見を展開することが求められる問題があります。
リスニングが極端に苦手であるとこれらの点数にも影響がしていくので、安定してリスニングで点数を取れるようにしていきたいところです。
問題は、会話や講義の要点や何について話しているか、登場人物の行動などが問われ話の流れを掴む問題が多く出題されています。
リスニングはアカデミックな単語が出題され、聞いている途中に分からない単語がよく出てくると内容を理解するのも厳しくなっていきます。
リーディング対策でも語彙学習がまず重要ですが、リスニングでもTOEFLのレベルに合わせた分野の単語学習を進めましょう。
リスニング対策として、発音を確認しながら単語を覚え、例文とセットで聞いたりシャドーイングをしながら覚えましょう。
リーディングの教材や問題の文章も音読したり音声をシャドーイングすることも効果があります。
本番形式の問題を解いていくときに、本番同様にメモを取りながら聞き取る練習をしましょう。
メモを取ることに集中しすぎると聞こえてくる英文を聞き逃す危険がありますが、TOEFLのリスニングは読まれる英文の量が多いです。
要点だけメモ書きをしたり、自分で分かるように単語だけでもメモをするなど瞬時に情報を押さえるようにしましょう。
特に問題演習で聞き取りにくかったところは、何回でも聞いて音読、音だけを聞いて口ずさむシャドーイング、さらに書き取るディクテーションまですると英語のリスニング力が伸びていきます。
TOEFL iBT 対策を始める前に知っておきたいライティングの勉強法
TOEFLで高得点を狙うなら絶対に落とせないのがライティングセクション
ライティングは300語以上の長い文章を書くことが求められ、かつ専門的な分野や時事・社会的な問題にも焦点を当てて書くことになります。
正答数から出るスコアを知ろう
TOEFLのライティングは2問出題されますが、2問それぞれ1~5点満点で採点され、2つの平均点数からそれに相応したスコアが30点満点で計算されます。
解答の内容に対して適切に解答できているか、論理的に話が展開できているか、語彙や文法のバリエーションは揃えられているかなどの観点から全体が見られます。
3点以上が良い評価と言えるでしょう。 20点のスコアを目指すためには、3点以上の評価を得る必要があります。
ライティングの点数 | スコア |
---|---|
5.0 | 30 |
4.1 | 28 |
4.0 | 25 |
3.5 | 22 |
3.0 | 20 |
型を決めておいて書く
まず前提として、TOEFLはコンピューターを使って解答するため、英語でのタイピングに慣れていなければ素早く書くためタイピングの練習もすることをおすすめします。
まずIntegrated Taskと呼ばれる問題では1問出題がありますが、英語でパッセージを読み、それに関連した音声を聞き内容の要点をまとめます。
Independent Taskはテーマが与えられ、それに対して自由に自分の意見を書く形式です。
いずれも、先に結論を書いていくことで主張が明確になります。
自由に自分の意見を書く場合は、まずは主張や結論をメインに置き、それに対する根拠・理由・背景等を、さらに結論としてまとめ・今後の展望などの構成で書けるようにしていきましょう。
接続詞を使い、内容ごとに段落分けをしていくことも必須となります。
また、単調な文章ではなく文法や語彙で幅広い表現を取り入れていく必要があります。
テレビや本、ニュースなどで得た社会問題の知識を意見の根拠として書いていき、解答に取り入れていくこともおすすめです。
したがって、前提となる知識や幅広い話題に対応できるインプットも重要です。
TOEFL iBT 対策を始める前に知っておきたいスピーキングの勉強法
正しい発音やイントネーションを身に着けるためにスピーキングの練習量を増やしましょう
TOEFLで一番点数が取りにくいとされるのが、スピーキングです。
また、こちらはコンピューターに向かって英語で解答をしていく形式です。
正答数から出るスコアを知ろう
スピーキングはいくつか問題があり、問題ごとに0~4点満点の間で点数がつけられ、その平均がスピーキング全体のスコアとして30点満点で表されます。
例えば3点以上であれば質問に対して流暢に応えられているという評価ですが、多少間違いがあっても3点以上の評価がつき、全体的に一貫して話して適切に答えようとする流れが重要となります。
採点は4つのポイントで、質問に対して適切に解答をしているか・流暢さや発音・単語や文法・話の展開の仕方、といった視点から評価されます。
点数は以下のように採点されます。
スピーキングの平均点数 | スコア |
---|---|
4.0 | 30 |
3.5 | 27 |
3.0 | 23 |
2.5 | 19 |
2.0 | 15 |
積極的に話すことが重要
スピーキングもライティングと同様に、リーディングとリスニングを踏まえた上で内容を要約する問題と与えられたテーマに対して自分の意見を述べる問題が出題されています。
問題1としてIndependent Taskで一般的なテーマに対し、あなたはどう思うか?といった質問が1問出題されます。
問題2として、Integrated Taskで英文を読んだり、講義の内容を音声で聞いてその内容を要約して答える問題が数問出題されます。
まずスピーキングは、黙り込んだり沈黙が続く、途中で解答を中断することが一番マイナスとなります。全体的に、英語でスムーズにアウトプットできているかといった点が見られています。言い直しても構わないので、あまり考え込み過ぎずに英語で口に出して解答をするといった姿勢が重要となります。
Integratedパートはリーディングやリスニングで情報を要点を掴みながらインプットする力も必要なります。
そのため、スピーキングはTOEFLのリスニングやリーディングの問題をある程度解いていった上で対策しても良いでしょう。物や登場人物、話の展開を意識しながら組み立てていくのがポイントです。
また、自分の意見を言う場合もテーマに沿って、実体験やニュースなどで得た知識も根拠として付け加えていくと好印象です。賛成か反対か、結論だけではなくいくつかの理由、さらにそこから発展して多く英語を話し議論を広げていけるのが理想です。
まとめ
まずは各セクションごとに勉強していくといいでしょう。
TOEFLの試験は4つの技能ごとに一定以上の点数を取り、偏りを極力なくすようにしましょう。しかし、得意不得意によって点数を取りやすい分野に時間を取り得点を稼ぐことも有効です。1つの目安として、各技能20点前後で目標設定をしてみると良いでしょう。
- Shizu-treat 先生による執筆
- 現在貿易業務に携わりつつ、英語関連の執筆業務を行っている「Shizu-treat 先生」です。アジアや欧米の国々向けの産業用機器や原材料の輸出をメインに取り扱っている会社で英語を使用した実務を行っています。英語の資格としては、TOEIC 870点・英検準1級・貿易実務検定を取得し、留学経験はないものの、独学で300点代からスコアアップされた経験を活かした仕事をしています。また、現在も英語の勉強は趣味と豪語されており、TOEIC900点以上と英検1級取得を目標に、英会話のレベルアップにも励んでいます。
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