英文法:副詞[Adverb]に関する Q&A
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英文法:副詞[Adverb]に関する Q&A

副詞[Adverb]とは?_

英語の副詞[Adverb]は、単語や文章に意味を追加する役割を持つ品詞で、動詞、形容詞、副詞、文全体を修飾することができます。副詞の一例としては「Very(とても)」「above(上の)」「Quickly(素早く)」「almost(ほとんど)」「Slowly(ゆっくりと)」「Always(いつも)」「actually(実際は)」などがあり、副詞を使うことによって英語の文章の表現を豊かにすることができます。
ここでは、副詞に関するよくある質問をQ&Aとしてまとめましたので、副詞への理解を深めるためにご覧ください。

Q&A

副詞 off は「離れて」と覚えてきましたが、これだけでは正しく理解できない英文がでてきました。
改めて、off を勉強するとしたらどうやって覚えるのがいいでしょうか?

off は、「離れて」という意味で覚えている方が多いと思いますが、本来は

「その場で動作を開始する」「放つ」、その結果「その場から離れる」「遠ざかる」「姿を消す」

ことを意味します。つまり、学生が初めに覚える「離れて」は off の一つの意味でしかありません。
動的に「その場で動作を開始する」というのが off の本来の意味です。
例えば、「始める」ことを表す動詞に off を用いると「その場で何かを始める」ことになります。

Today kicks off another year of work.
今日は仕事始めだ

上記の「kick off(蹴って追い払う、始まる、始める)」も同様のニュアンスで理解できます。次に「pay off(清算する、完済する)」も同様の考えで、「支払いから遠ざかる⇒完済する」となります。

You should pay off your debts as early as possible.
できるだけ早く借金は完済した方がいいよ

上記の「kick off(蹴って追い払う、始まる、始める)」も同様のニュアンスで理解できます。次に「pay off(清算する、完済する)」も同様の考えで、「支払いから遠ざかる⇒完済する」となります。

You should pay off your debts as early as possible.
できるだけ早く借金は完済した方がいいよ

次に「put off(延期する、のばす)」の考え方も、「今の時を中心にのばす(=時間・日をずらす)」ことを表しているので off を用いているのです。

Don’t put off till tomorrow what you can do today.
今日やれることを明日までのばすな

be動詞+副詞の使い方を教えて下さい。

「be動詞+形容詞」というのはよく慣れている表現ですが、「be動詞+副詞」というのも実はよく使われます。
まず副詞と形容詞の違いを明確にしておきましょう。

形容詞:名詞を修飾する
ex] Red car(赤い→車), Beautiful flower(美しい→花)

副詞 :名詞以外を修飾する
ex] I eat slowly.(私はゆっくり→食べる)

では、be動詞+副詞の例を見ていきましょう。
[I’m off. 出発するよ / 休みだよ]
この off のイメージには「離れる」というニュアンスがあり、ここから離れたり仕事から離れるというニュアンスから上記のような意味になります。

OK! I’m off.
もう行くね

I’m off to work.
もう行くね

I’m off today.
今日休みだよ

ここでよくある質問が「I’m going to work. じゃダメなの?」ですが、全く問題ありません。
但し、I’m off を使った表現はカジュアルな印象を相手に与えるので、フォーマルな場面では控えた方がいいでしょう。

次に、off の反対語の on についてみていきましょう。
「I’m off. 出発するよ / 休みだよ」の反対の意味では使えません。
on をbe動詞+副詞として使える場面としては、

The lights are on.
電気ついてるよ

Your blinkers are on.
ウィンカーついてるよ

のように「何かが稼働中」と言いたい時に使えます。

次の「be動詞+副詞」のパターンは out です。
out は「外にいる」というニュアンスと、外にいるから派生して「出現する」というニュアンスもあります。

She is out.
彼女は外出中だよ

The moon is out tonight.
月が出ているよ

ここでよくある質問が、go out との違いですが、be動詞は存在・状態を表すため She is out. は外にいる状態を表します。
go out は外に行くという動作を表します。

I am out at 8 p.m.
8時には外にいるよ

I am going out at 8 p.m.
8時には外にいくよ

では、in を使うとどうなるかみていきましょう。
これまでの流れ的に I’m in. は家にいるみたいなイメージを受けるかもしれませんが、正しくは何かの催し物やグループに誘われたときに「参加するよ」という意味で使えます。

I’m in.
参加するよ

次の「be動詞+副詞」のパターンは up です。
up は「上へ」というニュアンスで、ここから派生して時間が天井まできて「時間が尽きている」などでも使います。

I’m up.
起きてるよ

Time is up.
時間切れ

ここでよくある質問が、get up, awake との違いですが、get up は起きるという動作を表し、I’m up. は起きてるよという状態を表します。awake は目が覚めてて意識がハッキリしている状態になります。
ですので、ベッドにうつらうつらしているけど、まだ起きているよと言う場合は up を使い、まだまだ寝ないけどベッドに入ったばっかりって時は up, awake の両方を使えます。

Are you still up?
まだ起きてんの?

Wake up!
起きて!

You should start right off to get there in time.
の right を教えて下さい。

この right は副詞で「ちょうど、まさに」を表し、off や away などの副詞や前置詞を強めるときに用います。

You should start right off to get there in time.
遅れないようにそこへ行くには、すぐに出かけた方がよい

参考までに、このようなrightを下にまとめます。「副詞」として用いられる right の本来の意味は「思っていることと行動や言動が合致して」つまり「正確に、望みどおりに、正しく」です。ここから「ちょうど」や「まさに」という意味が出てくるのです。

right +副詞 / 前置詞例文
right next to ~
(~のすぐ隣に)
Yuki is sitting right next to Taku.
ユキならタクのちょうど隣に座っている
right across ~
(まさに~を渡った所に)
The hotel is right across the river.
そのホテルはその川のすぐ向こう側だ
right over there
(ちょうど向こうに)
You can see him right over there.
ちょうど向こう側に彼がいる
right up there
(ちょうど向こうの方に)
I will take you right up there.
ちょうど向こうまで連れていってあげるよ
right down here
(まさにここに)
Please come right down here.
ここまで降りておいでよ

however は接続詞だと思っていましたが、違うと教えてもらいましたが本当ですか?
また、品詞は何なのでしょうか?

however は、接続副詞と接続詞の2つの品詞を持つ単語です。
– 接続副詞と言って、副詞に分類される
 ∟ 接続副詞の役割:節と節のみをつなぐ働きをする
「意味:しかしながら、どんなに~でも etc」

– 接続詞(等位接続詞と従位接続詞がある)
 ∟ 等位接続詞:節、句、語をつなぐ
 ∟ 従位接続詞:主節と従属節をつなぐ(however はこちら)
「意味:どんなやり方でも」

さらに、接続副詞は独立した節と節を、1つの文中で接続できません。

× We ran after him, however, he escaped.
〇 We ran after him. However, he escaped.
〇 We ran after him; however, he escaped.
〇 We ran after him, but he escaped.

「;(セミコロン)」は、独立している節を繋げ、1つの文章にする働きがあります。
1番目の節の最後に同じような働きをする接続副詞をいくつか紹介します。

besidesそのうえ付け足し
alsoまた付け足し
moreoverさらに付け足し
thenそれから付け足し
furthermoreさらに付け足し
in addition加えて付け足し
howeverしかしながら逆接 対比
neverthelessそれにも関わらず逆接 対比
stillそれでもなお逆接 対比
on other hand一方で逆接 対比
meanwhile一方で逆接 対比
in contrast対照的に逆接 対比
or elseさもないと選択
otherwiseさもないと選択
that is (to say)すなわちイコール
namelyすなわちイコール
indeed実際イコール
for example例えばイコール
for instance例えばイコール
as a resultその結果因果
thereforeそれゆえ因果
thusしたがって因果
consequentlyその結果因果
accordinglyしたがって因果
henceそれゆえ因果

可能性を表す副詞の頻度のレベルがそれぞれの単語がどの位置にあるのか教えて下さい。
例えば、Always, Frequently Never などです。

下の表を参考にしてください。
上にあるほどほぼ確実で、下に行くほどその逆となります。

目安英単語英文・意味
100%AlwaysHe always cries.
(いつも泣く)
90%UsuallyHe usually cries.
(たいてい泣く)
80%FrequentlyHe frequently cries.
(頻繁に泣く)
70%OftenHe often cries.
(しばしばに泣く)
50%SometimesHe sometimes cries.
(ときどき泣く)
30%OccasionallyHe occasionally cries.
(たまに泣く)
10%SeldomHe seldom cries.
(めったに泣かない)
5%RarelyHe rarely cries.
(稀にしか泣かない)
0%NeverHe never cries.
(決して泣かない)

副詞の位置にいつも迷います。
教えて頂けますでしょうか?

形容詞や副詞を修飾する副詞の位地は、原則として修飾する語句の前です。
ですが、be動詞や助動詞を修飾する場合は後ろに置きます。

・動詞を修飾する場合:動詞の後ろ、もしくは目的語がある場合は目的語の後ろ
・形容詞や副詞を修飾する場合:修飾する語句の後
・頻度を表す副詞:動詞の前
・時間や場所を表す副詞句:文章の1番最後
・否定 肯定を表す副詞:動詞の前

He drove carefully.
彼は注意深く運転した(動詞 drove を修飾)

He was absolutely right.
彼は絶対に正しかった(形容詞の right を修飾)

He speaks Japanese very well.
彼はとても上手に日本語を話す(副詞の well を修飾)

He always mixes up her name and mine.
彼はいつも彼女と私の名前を間違えます(頻度を表す副詞)

I am usually free on Monday.
月曜日はたいてい暇です(時間や場所を表す副詞句)

She has never talked to me about it.
彼女は一度もそれを私に話したことはない(否定 肯定を表す副詞)

次に紹介するのは、特に間違えやすい副詞の位地について紹介します。

[時を表す副詞が2つ以上並ぶ場合]
日本語では「金曜の朝、9時」と大きい方から言及しますが、英語は逆で at 9:00 on Friday morning という語順になります。 ですので、時を表す副詞を複数並べる際には、小さい単位が先になることに注意してください。

The plane is going to take off at 9:00 on Friday morning.
その飛行機は金曜の朝 9時に離陸予定です

[場所を表す副詞が2つ以上並ぶ場合]
場所を表す副詞が2つ以上並ぶ場合も小さい単位が先になります。

We spent the winter in our villa in Okinawa.
私たちは沖縄にある別荘で冬を過ごした

[場所と時を表す副詞を同時に使う場合]
先に場所を表す副詞を置き、次に時間を表す副詞を置きます。

Please meet me at the station at six o’clock.
6時に駅に迎えに来て下さい

英語で「徐々に」のような微妙なニュアンスで言うことが難しいです。
どのように勉強すればいいですか?

「徐々に」というのは副詞で gradually を使うといいでしょう。
ご質問のように、あるハッキリとした表現に様々なニュアンスを加えるのが副詞の役割の一つですので、以下のような副詞を覚えて下さい。
これにより、悩まれていることが一つ解消するのかなと思います。

actually実際はrapidly急激に
generally一般的にdramatically劇的に
basically基本的にmoderately適度に
usually普段はsignificantly大幅に
normally普通はsteadily着実に
literally文字通りgreatly非常に
seriouslyマジでsomewhat多少
frankly率直にobviously明らかに
personally個人的にhopefullyうまくいけば
simply単純にironically皮肉なことに
traditionally昔からhonestly正直に
occasionallyたまにpossiblyもしかすると
luckily運よくunfortunately残念ながら
accidentally偶然にtechnically厳密には
slowlyゆっくりとcompletely100%
gradually徐々にrelatively比較的

Gradually, she realized that he wasn’t telling her the truth.
徐々に彼女は彼が本当のことを話していないことに気づいた。

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