英文法:関係代名詞に関する Q&A
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英文法:関係代名詞に関する Q&A

関係代名詞とは?_

多くの英語学習者にとって最初の難関と呼べる英文法が関係代名詞です。関係代名詞とは「代名詞+接続詞」の機能を持ち形容詞節を作る文法のことです。関係代名詞は大きく分けて「主格」「所有格」「目的格」に分かれており、代表的な語に「who、which、that」などがあります。
ここでは、関係代名詞に関するよくある質問をQ&Aとしてまとめましたので、関係代名詞への理解を深めるためにご覧ください。

Q&A

長文読解問題にある関係詞の見分け方が上手じゃありません。
どのような点に気を付けておけばいいですか?

長文読解にしろ、どんな問題を解く際には、「ここは関係詞が使われているよ」って書かれていません。そのため、文中に関係詞らしきものが出てきたら、以下3点を疑うと良いでしょう。

● 関係詞節の起点と終点を確認する
∟ 文末までとは限らない
● 先行詞は関係詞節内のどこから来たのかを確認する
∟ 不完全文となっている要素を探す
● 先行詞を見つける
∟ 直前の名詞が先行詞とは限りません

この3点を注視しながら文章を読むだけで、読解力は大きく変わりますし、読解の力もつきやすくなります。

中3英語の関係代名詞の問題で、「私はポケットが3つあるバッグを買った。」という文を英語にするようにとの問題で、 I bought a bag that had three pockets. と作文したのですが、回答が I bought a bag that has three pockets. と 時制の一致がないものとなっていました。

おっしゃる通り時制の一致の問題ですね。
なぜ「I bought a bag that had three pockets.」ではなく、

I bought a bag that has three pockets.
私はポケットが3つあるバッグを買った。

となるのかをご説明させて頂きます。

まず、関係代名詞には3つの用法があります。
1.名詞節:名詞の働きをする
2.副詞節:副詞の働きをする
3.形容詞節:形容詞の働きをする

では、「a bag that has three pockets」は何に相当するかを考えましょう。 答えは、形容詞節になります。
– 3つのポケットがある→バッグ
(名詞を修飾しているから形容詞節)
文法解釈的にここまでを把握してください。

では問題の形容詞節は時制の一致を受けるかどうかですが、答えは受けないです。
仮に時制の一致を受けている形容詞節があれば、それはたまたま時制が同じになっているだけと考えて下さい。

次に、形容詞節はなぜ時制の一致をうけないのかを考えましょう。
「3つのポケットがある」という事実は「バッグ」という名詞を説明しているにすぎず、過去にポケットがいくつあったのか、未来はいくつになるのかなどに支配されないからです。
この文章の中ではそんなことに一切ふれてないので、特に時制を過去形にする必要がありません。
ちなみに、副詞節も同様の考え方をします。
ここまででどうでしょうか? 仮に、理解がちょっとふわっとしているという場合は、時制の一致を受ける名詞節の解説からアプローチしてみましょう。

なんで名詞節である場合に時制の一致をうけるのかを解説します。
名詞節が取りうるのは「主語」「補語」「目的語」など、文の要素として主節の動詞に支配されるところばかりです。
つまり主節の動詞が変われば、従属節である名詞節も必然と影響を受けるので時制を同じにしないというのが「時制の一致」という文法ルールなのです。

関係代名詞は会話の場合にはほとんど省略されると教わりました。
具体例を教えてもえらますか?

「関係代名詞は会話の場合にはほとんど省略される」という認識は間違えです。
正しくは「会話において、関係代名詞が目的格の場合は関係詞をハナから用いない」です。
揚げ足をとるような書き方になっているように思われるかもしれないですが、そうではありませんので以下を参考にしてください。

Look! The man you see over there is Hitoshi Matsumoto!
見て!あそこにいるの、松本人志だよ!

Look! The man whom you see over there is Hitoshi Matsumoto!
見て!あそこにいるの、松本人志だよ!
※まず聞くことはないような表現です

関係代名詞「目的格」ですと、「whom, which, that, 省略」の4パターンを学校で習います。
会話の場合には、省略というよりも、ハナから使わない、もしくは使っても that の場合がほとんどです。
which や特に whom を使ったり耳にする頻度はほぼ皆無でしょう。
実際、ネイティブは関係詞を「省略する」という作業を脳内で行わず、「関係詞を使わないで、 名詞にS Vを続けて、その名詞をより詳しく説明する」と解釈するほうが正しいのです。

All you have to do is to clean up the room.
この英文は「あなたたち全員がしなければならないのは、部屋を綺麗にすることだ」で正解ですか?

いえ、間違っています。
この英文には、
– All you have to do is [to] V ~.
(~しさえすればよい)
という口語表現でよく聞くフレーズが使われています。
※ 後ろの to は 前の to と重なってしまいくどくなってしまうので省略可

つまり「あなたは部屋の掃除さえすればいいんだよ」が正解になります。

このフレーズは関係代名詞の目的格を使ったフレーズで、意味を覚えていなくても、文法理解をしっかりしていると難なく訳せるようになります。

All (that you have to do) is to V ~.
∟ (that you have to do)が All を修飾している
∟ 直訳:あなたがしなければならないすべてのことはVすることだ。
∟ 意訳:あなたはVされすればいい

こののように解釈できます。ここまで理解できれば、次のフレーズは上記フレーズとほぼ同じだと理解できるようになります。

The only thing you have to do is to V ~.
∟ The only thing (that you have to do) is to V ~.
∟ 直訳:あなたがしなければならないたったひとつのことはVすることだ
∟ 意訳:あなたはVされすればいい

All you have to do is to clean up the room.
あなたは部屋の掃除さえすればいいんだよ

I have always wondered at the passion many people have to meet the celebrated.
「多くの人が有名人と会わなければならないという情熱に、私はいつも驚いていた」
と訳したら間違えでした。
どこがおかしいのでしょうか?

この英文の場合、以下のように関係代名詞の目的格を把握することが重要です。
I have always wondered at the passion ( many people have ) to meet the celebrated.
このように、先行詞 passion は have の目的語になっています。
have to が目についてしまい、関係代名詞の従属節を見誤りがちになるで気を付けて下さい。
訳は以下のようになります。

I have always wondered at the passion many people have to meet the celebrated.
私は常々、多くの人々が持っている、有名人と知り合いになりたいという強い気持ちを不思議に思っています。

Scientific work is not easy, and a really deep idea is unlikely to come in the hour or [so that] one may spend talking with a particular person on a particular topic.
という分の訳がうまくいきません。
so that の訳し方は分かるのですが、or の位置もおかしいですし、どう訳すのが正解ですか?

この文章は so that 構文を利用した英文ではありません。
the hour or so = 一時間かそこら
という意味で、
その後ろの that は関係代名詞になり、先行詞は the hour となります。
本来 spend の自動詞と他動詞の両方で使えますが、ここでは「時間を費やす」という意味で使われており、他動詞となります。
自動詞の場合は、普通は「お金」がきます。
つまり、分かりやすく記述すると、
– the hour [that] one may spend ★ talking with
となり、関係代名詞の目的格が使われている英文だと判断できます。

Scientific work is not easy, and a really deep idea is unlikely to come in the hour or so [that] one may spend talking with a particular person on a particular topic.
科学の研究は簡単ではなく、本当に深い考えは、ある特定の人とある特定の問題に関して話す一時間くらいの間にはうまれてくる可能性が低いです。

以下の問題の解き方も回答もわかりません。
どのように考えればいいですか?

関係代名詞の問題の解き方

この問題の英文の意味は「私が手紙で話した先生はまだ来ていない」です。
この意味だけから①~⑤を見ていくと、どれでもよさそうに見えますが、以下のように考えていくと正答が導き出せます。

①~④:teacher 直後に「I wrote」のように「S+V」あるため、関係代名詞が省略されています。
また、関係代名詞だということは、従属節内は不完全文である必要がありますので、
– write to 人(人に手紙を書く)
– about her
となっている②~⑤は完全文のため正答にはなり得ないとなります。

よって、about の後ろが空いていて不完全な文となっている①が答えとなります

The teacher I wrote to you about has not yet arrived.
私が手紙で話した先生はまだ来ていない
[The teacher has not yet arrived. + I wrote to you about the teacher.]

使い方がわかりません。これは関係代名詞ですか?
詳しく教えて頂きたいです!よろしくお願いします。

関係代名詞ですか?

はい。これは主格の関係代名詞 that です。
– we chose a modern home that is just a big bigger than our home where we are living now.
∟ we chose a modern home。
∟ It is just a big bigger than our home where we are living now.
※ It = a modern home この二つの文章をつなげる時に、主語 It を that に変えて文を合体させます。

「先行詞 + that+ 動詞」のように関係代名詞が、それに続く節(that以下)の中で主語として機能するものを関係代名詞の主格と言います。

we chose a modern home that is just a big bigger than our home where we are living now.
今住んでいる家より一回り大きなモダンな(現代的な)家を選びました。


丁寧に教えてくださりありがとうございます。わかりました!ありがとうございます!ちなみに、 where we are living now の所で、whereが入るのはなぜですか?


この where は関係副詞と言います。
where 以下が「our home」に情報を追加しています。
「 we are living now → our home(私たちが今住んでいる→私たちの家)」=「いま私たちが住んでいる家」
以下は、文法的解釈になります。 難関私立、国公立を狙う場合は理解しておきましょう。

ここの where を理解するには、「関係代名詞」「関係副詞」の違いをまずは把握してください。
関係代名詞:関係詞節の中で「代名詞」として働くので、後ろの文が「不完全文」になる
関係副詞:関係詞節の中で「副詞」として働くので、後ろが「完全文」になる
※完全文・不完全文とは、動詞の形(自動詞か他動詞)に応じた形で完全な文になっているかどうかです。

前回説明した that は関係代名詞ですね。
ですので、後ろの文に主語が無い(分解したら It=a modern home が出てきました)です。

では、今回のご質問の where を見ると、
– It is just a big bigger than our home where we are living now.

ここで使われている live は「住む」という意味なので、この場合は第1文型(主語+動詞)の形をとれる自動詞となります。
つまり、関係詞節の中は「we are living now」のように第1文型(主語+動詞)のように完全文になっているため、関係副詞の where と認識できます。
そもそも関係代名詞には Where は無いので、こんな回りくどい説明しなくてもいいんじゃない?って質問をよく受けます。
しかし、
– It is just a big bigger than our home ( A ) we are living now.
Aに where(関係副詞)か which(関係代名詞)を入れなさいという問題があったとしましょう。
ここには which は入れることができません。 なぜならば、A以降が完全な文なので、関係代名詞を置けないのです。
ここまでで、仮にちょっとわかりにくいなって思う場合は、自動詞、他動詞の違いをさらっと復習してからまた読み進めると、なるほど!と理解が早くなると思います。
英語の勉強はなかなか即効性がないですが、やればやるほどじわじわ点数が伸びてきますので、頑張って下さいね

関係代名詞 what がいまいち上手く理解できていません。
他の関係詞との違いを教えて下さい。

関係詞 what は、後ろに不完全文がくる点については、他の関係代名詞 which や that と共通です。
しかし、関係詞 what は「先行詞を含んでいる」という点が他の関係詞と根本的に異なっています。具体例を見ていきましょう。

This is [ what ] I need.
これは私が必要なものです

This is [ the thing that ] I need.
これは私が必要なものです

つまり、「what = the thing that」となります。すべてのパターンでこうなると覚えるのは間違っていますが、まずはこのことを覚えてから発展させるといいでしょう。
これらをいい換えれば、関係詞 what は「直前に名詞を置いて、その名詞を説明をするものではない」ということです。 次の文を見てください。

What he said yesterday was a downright lie.
昨日彼の言ったことは、まったくの嘘でした。

この英文の関係詞節を詳しく見ていくと「he said ( ) yesterday」のように said の目的語が無く不完全な文で、「What he said yesterday」が文全体の主語(S)として機能しています。
これらより、関係詞 what の一般的なまとめとしては、

● 関係詞節内は不完全文になり主語(S)や目的語(O)がない
● what を含め節全体が名詞節として機能する

次に訳し方についてですが、what 節は基本的に「~するもの・こと」と訳します。ここで「基本的に」と記載しているのは、「もの・こと」という訳が常とは限らず、状況次第ではいろんな訳が可能になります。逆に日本語の「~すること・もの」が常に関係詞 what で表現できるわけではないというのも覚えておいてください。

What he says is always logical.
彼の言うことはいつもロジカルです
( 彼の発言はいつもロジカルです)
※ What節が主語

Don’t put off till tomorrow what you can do today.
今日できることを明日まで延ばすな(諺)
※ What節が主語が動詞の目的語

This is not what I mean.
これが私の言いたいことではありません
(本音じゃないよ)
※ What節がbe動詞の補語

From what I’ve heard, they did a good job.
聞くところでは、彼らはよくやったようです
※ What節が前置詞の目的語

学校で関係代名詞を勉強中です。先生は先行詞の元の位置をきちんと確認するようにと言ってますが、そんなことをしなくても問題なく訳せています。
先行詞の元の位置を確認する必要性ってあるのでしょうか?

これは関係代名詞を勉強し始めた人はよく抱く疑問ですね。
答えから先に言うと、先行詞の元の位置を確認する必要は「ある」です。
ご質問に書かれている通り、先行詞の位置を確認しなくても正確に訳せているとのことですが、それはおそらく先行詞の元の位置を確認しなくても十分に訳せる単純な英文にしか出会っていないというのが理由だからだと推測します。
つまり、後ろからひっくり返して、ただただ先行詞につなげて訳す行為で十分に訳せる英文にしか出会っていないということです。
以下例文は、関係詞を後ろから訳せば問題なく訳せてしまうレベルの英文です。

The woman who speaks English is my teacher
∟ The women speaks English. / その女性は英語を話す
∟ The women is my teacher. / その女性は私の先生だ
英語を話すその女性は、私の先生です。

ではなんで、先行詞の元の位置をわざわざ確認しないといけないのかを以下で説明します。
関係代名詞節内は「不完全文(先行詞となる名詞が抜けている)」ですね。不完全とは、関係詞節内に空欄があると言えるのですが、その空欄になっている位置を意識することが重要です。空欄の位置をいちいち確認しないといけないのか?ってピンとこない人もいるでしょうが、これを怠ってしまうと「誤読」「文構造の判断ミス」を引き起こしてしまうことがあります。
次の例文を見てください。

Internationalization is obviously the only means China has to continue its prosperity and survive in peace.
明らかに、国際化は中国が繁栄を続けなければならない、そして平和的に生き延びなければならない唯一の手段である。

これは先行詞の元の位置を確認しないことからしてしまった典型的な誤読(というか全く意味の分からない訳)です。「have to(~しなければならない)」と見えて、実は偽物の「have to」だと気が付くために、先行詞の元の位置に[ ※ ] を付け、文構造を分解および解説していきます。

Internationalization is obviously the only means China has [ ※ ] to continue its prosperity and survive in peace.
∟ 先行詞 : the only means
∟ Internationalization is obviously the only means
∟ China has the only means to continue its prosperity and survive in peace.
 ※ has = 持っている
 ※ to = 不定詞の形容詞的用法

正答:国際化は、中国が繁栄を続け、平和的に生き残るための唯一の手段であることは明らかである。

これらのことから、先行詞の元の位置を確認することは癖としておいた方がいいのです。この癖が付くと、自然と英語の文章構造を読み解くのが早くなり、難しい英文でも誤訳などが少なくなってきます。

授業で関係代名詞を勉強し始めました。
関係代名詞の主格の who ってどう覚えればいいですか?

関係代名詞の主格には、人を表す時に使う who※1 と、人以外の物・コトを表す which※2 があり、それぞれ that と置き換えが可能です。ここでは関係代名詞の主格の「英⇒和」、文構造とルームの確認、「和⇒英」の3つの流れで説明します。
いきなりですが例文を提示します。

She has two sisters who[that] live in Osaka.
彼女には大阪で暮している娘が2人いる。※1

This is a building which[that] was built in 2020.
これは2020年に建てられた建物です。※2

今回は、 who とのことですので、「※1」に対して説明していきます。
関係代名詞の主格 who の直後は「主語が欠けた文」が来ます。いい換えると「動詞(V)が続く形」になるということです。上記例文をみると who の後ろに live が来ていますね。
これを一般的な形に直すと以下のようになります。

名詞(先行詞)+ who + V ~「V~する〈名詞〉」

関係詞節中において、who は V の主語の役割をします。
次に関係代名詞 who の特徴と使い方を「※1」に合わせてまとめます。非常に重要ですので覚えておいてください。

1.who の前=先行詞:two sisters
 ⇒「人」または「擬人化された何か」を表す
2.who の後ろ:liveの主語がない「不完全文」
 ⇒ 主語が欠けた文が続く
3.who の省略
 ⇒(原則として)不可

3.の省略は原則不可と書いた理由は、例外が存在するからです。ただ、第2言語として英語を勉強している方が主格 who を省略することはほぼほぼないと思っていただいて差し支えないです。
次は日本語を元に考えてみます。

その交通事故で死んだ老人は70歳だった
∟ 老人は70歳だった
  ∟ 老人はその交通事故で死んだ

3.の省略は原則不可と書いた理由は、例外が存在するからです。ただ、第2言語として英語を勉強している方が主格 who を省略することはほぼほぼないと思っていただいて差し支えないです。
次は日本語を元に考えてみます。

The old person who was killed in the traffic accident was 70 years old. ※3
∟ The old person was 70 years old. ※4
  ∟ The old person(⇒関係代名詞 主格 who になる) was killed in the traffic accident. ※5

「老人」を説明するために、※5の The old person を who に代え、※4のThe old personを先行詞として後ろにひっつけます。そうすると※3の正答が導かれるという事です。

関係代 what が難しくて正しく理解できていません。
分かりやすく教えてもらえますか?

重要な点だけを紹介します。
関係詞 what は「それ自体に先行詞を含んでいる」という点が、他の関係詞との決定的な違いです。
まず、 what の基本構造の確認からしていきます。

基本原則「関係詞 what」
① 後ろに続く文は「S」「O」などが無い不完全な文になる
② what 自体が先行詞を含んでおり、what を含む節は名詞節として機能している

関係詞 what は、後ろに不完全な文がくるという点では、他の関係代名詞「which, that など」と同じですが、what には「先行詞を含まれている」という点が、他の関係代名詞とは根本的な違いです。
つまり、what は「直前に先行詞である名詞があり、その説明をする」働きはしないということです。次の例文をご覧ください。

What she said yesterday was a downright lie.
昨日、彼女の言ったことはまったくの嘘でした。
∟ What [she said ★ yesterday] was a downright lie.

what 以降は、said の「目的語(O)」が無く、不完全な文となっています。さらにwhat節全体が名詞節となり「主語(S)」の役割を担っています。ここまでが、基本構造の確認です。次に訳についてみていきましょう。
what節は「~するもの、~すること」と訳すのが基本です。基本と書いたのは、常に「~するもの、~すること」と訳すわけではなく、状況に応じた訳をしないといけない場合があり、さらには日本語の「~するもの、~すること」が常にwhat節で表現できるわけではないからです。とは言え、まずはwhat節は「~するもの、~すること」と訳すのが基本とし、例題をこなす中でアップデートしていけばいいでしょう。
では例文をいくつかご紹介します。

What she says is always logical.
彼女の言うことはいつも論理的です。
(彼女の発言はいつも論理的)
※ what節が主語(S)

Don’t put off till tomorrow what you can do today.
今日できることは明日に回すな。
※ what節が動詞の目的語(O)

This is not what I mean.
これが私の言いたいことではありません。
(これは本音じゃない)
※ what節がisの補語(C)

From what I’ve heard, they did a good job.
聞くところによると、彼らはいい仕事をしていたようです。
(これは本音じゃない)
※ what節が前置詞の目的語(O)

She has two sons who are lawyers.
She has two sons, who are lawyers.
この英文の違いを分かりやすく教えてもらえますか?

関係詞の前にカンマ「 , 」を置く場合と置かない場合の違いですね。まず、関係詞前のカンマの基本ルールは以下になります。

・「~ , that …」のようにカンマ+thatは使えない
・目的格の場合関係詞の省略はできなくなる

次に訳し方を紹介します。

カンマ無し:先行詞にかけて「~する名詞」
カンマ有り:「名詞、それは~だ。」のように補足的に訳す

これらを理解したうえで訳してみます。

She has two sons who are lawyers.
彼女は弁護士である2人の息子さんがいる。

この文章からは2人の弁護士の息子さんがいることが読み取れますが、その他に子供がいる可能性が残されています。

She has two sons, who are lawyers.
彼女は息子さんが2人いて、2人とも弁護士です。

こちらの文章からは息子さんは2人しかおらず、さらに二人とも弁護士になったと読み取れます。この違いはよくよく理解したうえで訳す必要がありますので注意してください。

関係代名詞の問題をしています。
(3)はどうして最後にwithが必要なのですか?

関係代名詞の問題

以下を参考にしてみて下さい
「I bought a special tool.」+「I can fix my bike with it.」
→ a special tool = it
→ つまり関係代名詞の目的格で2つの文章を繋げることができます。
→ まずは、it を関係代名詞の that に変えます。
→ 「I bought a special tool.」+「I can fix my bike with that.」
→ 関係代名詞は先行詞の後ろに置かないといけないので、次の語順にします。
→ 「I bought a special tool that I can fix my bike with.」
これで完成です。

with がいる理由は、関係代名詞で2つの文を引っ付ける際に影響を受けるのは「a special tool = it」のように関係代名詞に置き換える部分だけだからです。

関係代名詞や接続詞の that の省略について教えて下さい。

関係代名詞や接続詞の that が省略される場合とされない場合にはある程度のルールがあります。
[関係代名詞 that]
・that が従属節の主語:省略しない
that が従属節の主語の場合 that を省略すると、主節の主語が分かりずらくなるので that は省略しません。

Yuki is the woman that lives in Tokyo.
ユキは東京に住んでいる女性です

・that が従属節の目的語:省略されることが多い
この場合、くだけた言い方では、that はほとんど省略されます。

This is a book (that) I bought yesterday.
これはわたしが昨日買った本です

[接続詞 that]
・that 節が主節の主語:省略しない
この場合に that を省略すると、主節の主語がわかりにくくなるため that は省略しません。ですが、英語では長い主語は好まれないため、形式主語の it を用いてthat節を後ろに回すのが一般的となります。

That you study English is important.
あなたが英語を学習することは大切だ

It is important that you study English.
あなたが英語を学習することは大切だ

・that節が主節の目的語:省略できる
主節の動詞が日常会話でよく用いられる think, say, suppose, know, hear, believe などの場合には省略されることが多いです。

I believe (that) it is cancer.
私は癌だと思っています。

・that節が主節の補語:省略できる
くだけた言い方では that を省略することがあり、省略されていることが分かりやすいようにコンマを使うと丁寧です。

The question is that he wasn’t there.
(= The question is, he wasn’t there.)
問題はそこに彼がいなかったことだ

・It is ~ that の強調構文:省略できる
口語表現では that は省略できますが、英作文するときには必ずthatを入れましょう。

It was a key (that) I lost yesterday.
私が昨日失くしたのはカギでした

・that が目的や結果を表す副詞節:省略できる
これも同様に口語表現では that は省略できますが、英作文するときには必ずthatを入れましょう。

Please explain it to me so (that) I can consent.
私が納得できるように説明してくれませんか?

関係代名詞 who の節が「,(カンマ)」で括られていたり、括られていなかったりしますが、何か理由があるのでしょうか?

以下のように、who で補足される情報が、先行詞にとって補足情報である場合には、カンマを付けます。
この場合、「ユキ」という固有名詞が先行詞になっており、既に個人を特定できています。
そのため、who以下は、特定された個人の補足情報だと認識して下さい。

My daughter Yuki, who was born in 1984, lives in Osaka.
私の娘ユキは、1984年生まれで、大阪に住んでいます

一方、以下のように先行詞を特定するのに必要な情報である場合はカンマは必要ありません。
この場合ですと a 59-year-old man がどんな人なのか特定できていないため、who以下で特定するのに必要な情報を加えています。

I’m a 59-year-old man who loves reading books.
私は本を読むことを愛する59才の老翁です。

関係代名詞の who / which など後ろの動詞は原形?三人称単数?
one of my friends who live in Tokyo
one of my friends who lives in Tokyo
で迷っています。

先行詞によって変わります。
先行詞が三人称単数なら三単現の -s が必要で、複数形ならば、原型になります。
尚、過去形か未来形の場合もあります。
今回の場合ですと、who live in Tokyo は my friends を修飾しているため、三単現の -s が必要ありません。

[〇]one of my friends who live in Tokyo
[✕]one of my friends who lives in Tokyo

但し、one of my friends who live in Tokyo を主語にして、現在の時制で英文を作成する場合には、one が本主語になるため、動詞は三単元の -s が必要になります。

One of my friends who live in Tokyo hates you.
東京に住んでいる私の友達の一人があなたを嫌っています。

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