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「分かる」という意味の get
「understand と比べてみよう」
ここでの get は「分かる」「理解する」という意味で使われ、代表的な例文は以下のようになります。
I got it!
分かった
Got it?
分かった?
基本的には understand と同じ意味で使われますが、I got it! と understand には以下のようなニュアンスの違いがあります。
understand は相手の理解度に注目しているニュアンスで、「きちんと理解した」「ちゃんと理解した?」のような場合に使われます。また、ここでの get は自分の説明は完璧じゃないかもしれないけど「理解してくれたかな?」理解度は別として「分かったよ」というニュアンスになります。
Honestly, I didn’t get it either.
正直僕も分からなかったよ
Is there anyone here who understands Arabic?
ここにアラビア語を理解している人はいますか?
「~になる」という意味の get
「be動詞 と比べてみよう」
この用法は「Be動詞 + 形容詞」と同じ形で使えますが、Be動詞を使うと「状態」を表し、get を使うと「変化」を表します。
get は変化のポイントに注目しているので、以下の例文でいうところの「悲しくなかった状態」から「悲しくなった状態」への変化に着目しています。
I got sad.
悲しくなった(変化)
I was sad.
悲しかった / 悲しんでいた(状態)
「~される」という意味の get
「受け身の形で表現されます」
この用法は英文法の受け身の形で表され、「Be動詞 + 過去分詞」と同じ形で使えます。
Be動詞を使うと「状態と動作」を表すことができ、get を使うと「動作」のみに焦点を当てます。
My wallet was stolen and I don’t have it with me right now.
財布を盗まれて、今手元にないんです。
※ 盗まれてない状態を表している
My wallet got stolen yesterday.
昨日財布を盗まれた
※ 盗まれた動作を表している
また、be動詞は状態と動作の両方を表すことができるため「get → be」に置き換えることがスムーズにできますが、「be → get」への置き換えは注意が必要で、この場合状態を示す意味から動作を表す意味に焦点を当ててしまうのでニュアンスが変わってしまうことがあります。
Did you know that in Australia you get paid every other week?
オーストラリアは2週間に一度給料が支払われるの知ってた?
「到着する」という意味の get
「arrive と比べてみよう」
「到着する」と言えば arrive のイメージを持っている方も多いでしょうが、get と arrive には次のようなニュアンスの違いが生じます。
・get to 場所 : 苦労して目的地に到着するイメージ
・arrive at 場所 : 普通に目的地に到着するイメージ
例えば、満員電車に揺られてやっと到着した時とか、交通渋滞に巻き込まれてやっと着いた時に「get to 場所」が使われます。
I got to the station.
駅に着いた
Did you get home OK last night?
昨日無事家に到着できた?
It was dark by the time we arrived at the station.
駅に着くころには暗くなっていました。
「~することができる」という意味の get
「can と比べてみよう」
get to + 動詞の原形(~することができる)でという形で使われ、can を同じような使われ方をします。 しかし、can のできるは能力的に何かができるというニュアンスで、
I can run.
走れる
I can swim.
泳げる
のように使います。
しかし、get to の「できる」は、何かの機会やタイミングに恵まれてラッキーなことに何かが「できる」という偶然性のあるニュアンスになります。
I get to meet my parents.
両親に会える
I get to go to LA.
ロサンゼルスに行ける
I got to see my ex-girlfriend.
前の彼女に会えた
「私がするね」という意味の get
「すっごく簡単なのによく使える万能フレーズ」
最後に紹介するのが I got this(自分がするよ)という使い方で、よく海外のドラマや映画を見ている人は耳にしているのかなと思います。
ここでの I got this の this というのは、何かしないといけないことがあって、それを this で表しています。
その this を get を使って受け取っているので「私がするね、これできるよ、任せて」という意味で使われています。
例えば一生懸命何かをしている時に思わずペンを落してしまい、隣の手の空いている人が、次のように言って代わりにペンを拾ってあげたりします。
I got this.
私がするよ→私が拾うよ
- TOEIC980点&英検1級の山先生による執筆
- 英語講師歴20年の山先生による執筆記事です。米国の大学院を卒業し、保有資格は「英検1級、TOEICスコア980、TOEFLスコア100」と英語に関して深い知識と活用事例をお持ちです。また、将棋好きが高じてアマチュア4段になったばかりのなんにでも本気で取り組む方です。
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