[品詞]中学1年生の英文法

品詞とは?_

品詞は、単語の種類のことで「名詞」「動詞」「副詞」「形容詞」など全部で8種類あります。英語だけでなく日本語や中国語などにも品詞はありますが、「冠詞」のような曖昧な品詞なのかそうでないのかわからないような語も存在します。それぞれの品詞を自分で判断できるようになれば英文自体をスラスラ読めるようにもなります。

英語は、単語が集まってできており、その一つ一つの単語を似た性質のものだけで区別すると、いくつかのグループに分けることができます。たとえば、pen(ペン)や apple(りんご)は「物」を表し、read(読む)や run(走る)は「動き」を表します。この 「似た使い方をするグループ」のことを「品詞」と言います。では品詞の例をあげてみます。

名詞:pen, book, cap, education, Tom, Monday, Japan
形容詞:cute, hot, beautiful, kind
動詞:walk, run, eat, is, sleep, read, write

品詞が全部でいくつあるのかというと、一般的な分類方法では「品詞は8つ」となっています。ただし、これは英語での話で、日本語や中国語では、品詞の数は変わってきます。また、英語でも分類方法次第では品詞を10個とする方もいます。それはどれも間違えではなく分類方法によって変わると認識してください。
では、8品詞の名称や省略名、英語表記に関しても一通り覚えておきましょう。特に辞書を使ったり調べ物をする際にはどれかの形で英単語は記載されています。補足として、以下表にある「助動詞」と「冠詞」はここでは品詞扱いしません。詳細は次をご覧ください。

日本語表記英語表記
名詞(名)noun [ n. ]
代名詞(代)pronoun [ pron. ]
動詞(動)verb [ v. ]
助動詞(助)auxiliary verb [ aux. ]
形容詞(形)adjective [ adj. ]
冠詞(冠)article [ art. ]
副詞(副)adverb [ adv. ]
前置詞(前)preposition [ prep. ]
接続詞(接)conjunction [ con. ]
間投詞(間)interjection [ int. ]

学生が英語を勉強する範囲であれば、これらを覚えておけば十分です。
さて、上記でも説明しましたが「冠詞」「助動詞」がなんで品詞にグループ分けされないの?と疑問に思った人は多いでしょう。
「冠詞」は品詞だと考えることもできますが、文法的には「冠詞」は「名詞」を説明する言葉、つまり「形容詞」のグループに属すると考えることになっています。
同じように can, must, may などの「助動詞」も「動詞」のグループに属すると考えることになっています。
また、「疑問詞」「関係代名詞」「不定詞」「分詞」「数詞」のように、「~詞」という文法用語があり、これらを品詞として考えてしまう学生がいますがこれは間違えです。これらはその単語を「使い方・形」で分類した文法用語の総称なのです。

1つの単語に品詞は1つしかない?

「英単語1語につき1品詞とは限らない!」

1つの単語に1つの品詞しかない単語もあれば、複数の品詞として使える単語もあります。
例えば次の英文の present に関する意味と品詞を考えてみましょう。

This is a present for you.
これはあなたへのプレゼントです。
回答:名詞 – プレゼント
※ 発音は préznt

They presented me with their books.
彼らは私に本を贈呈しました。
回答:動詞 – 贈呈する
※ 発音は prizént → ゼ にアクセント

We’re gathering information at present.
現在、情報を集めています。
回答:形容詞 – 現在の
※ 発音は préznt

これらのように同じ present という単語でも、様々な品詞としての用法があります。さらに、今回説明した present だけでなく、多くの単語は複数の品詞で使えます。
これ以外にも book(名詞 : 本)という単語がありますが、book(動詞 : 予約する)としても使えます。

Can I book a taxi?
タクシーを手配しておけますか?

品詞のあいまいさ

「辞書や説明する人によって品詞が異なることもある」

英語の勉強をしていくと辞書によって品詞の分類が異なっている単語があることに気が付きます。
例えば、cat food(キャットフード)の cat の品詞は以下の2通りの考え方があります。

考え方① : food という名詞を修飾してので cat は「猫の、猫用の」という意味の形容詞
考え方② : food はあくまでも名詞で、直後の名詞 cat を形容詞的に修飾している

同じような例は、an entrance examination(入学試験)、school cafeteria(学食)、sea water(海水)などたくさんあります。
このように「名詞+名詞」で構成されている英語表現を「名詞」もしくは「形容詞」と解釈するのかは意見が分かれています。その他にも、副詞か形容詞かあいまいな単語があったり、前置詞か形容詞かさえ意見が分かれるような単語もあります。
ですので、品詞は重要ですが、全てにおいてかっちり覚える必要はなく、専門家の間でも意見が分かれる単語があるぐらいですので、自分の理解しやすいように覚えていくことも重要だと理解してください。

それぞれの品詞を理解していこう

「各品詞の詳細を解説」

では、本題の各品詞について以下で説明しますが、上から順に各品詞の勉強を進めていくと分かりやすいです。基本的には暗記ばかりですが、各詳細ページには基礎的な文法ばかりですので全て覚えるようにしましょう。それぞれ詳細ページを設けていますので、詳しくは各ページをご覧ください。
※冠詞と助動詞に関しては前述の通り品詞に分類されるかは議論が必要なところではありますが、一緒に説明した方が分かりやすいので、こちらに並べておきます。

名詞:人や物

人や物の「名前」を表す言葉を『名詞』と言います。名詞には「可算名詞(数えられる名詞)」と「不可算名詞(数えられない名詞)」があり、人や物の名称を表す語で、apple(リンゴ)や cat(猫)といった見えるモノだけでなく、hope(希望)や failure(幸せ)など概念的なものも含みます。

可算名詞
book(本)、dog(犬)、boy(男の子)、chair(いす)など

不可算名詞
water(水)、air(空気)、music(音楽)、furniture(家具)など

代名詞:名詞の代わり

代名詞とは、「名詞」の代わりに使われる語で、I(私)や you(あなた)、this(これ)や that(あれ)など様々な語があり、大きくわけて5種類あります。代名詞は一度話題に出た人や物をさすときや、具体的な名詞の代わりに使われます。代名詞を使えば、同じ言葉を繰り返さなくても良くなり、スマートな英語を表現できるようになります。

Hana is my sister. She is a student.
ハナは私の妹です。彼女は学生です。
※ She は代名詞で「ハナ」をさしています。

形容詞:状態や性質

形容詞は名詞や代名詞を修飾します。名詞を直接修飾する場合は、名詞の前に形容詞を置き「形容詞+名詞」の形にします。名詞を修飾することにより、名詞に様子や状態などの表現を付加でき、happy(幸せな)や small(小さい)などがそれにあたります。
また形容詞には大きく分けて「限定用法」と「叙述用法」の2種類の用法があります。

a big house(大きい家)、my new bag(私の新しいバッグ)
※ 形容詞を補語として使う場合は、be動詞の後に形容詞を置きます。
She is beautiful. / 彼女は美しい)
They are busy. / 彼らは忙しい)

副詞:動詞/形容詞/副詞などを修飾

副詞は名詞以外「動詞、形容詞、他の副詞、文全体」などを修飾し、英単語で、very(とても)や easily(簡単に)などがあります。
特に形容詞と副詞は混同されがちなので、違いを抑えながら学習していくといいでしょう。

動詞を修飾   : She speaks English well. / 彼女は英語を上手に話す
形容詞を修飾  : It is very hot. / とても暑い
他の副詞を修飾 : He runs very fast. / 彼はとても速く走る
文全体像を修飾 : Unfortunately, I couldn’t pass the exam. / 残念ながら、試験に通りませんでした

動詞:動作や状態

動詞とは、「~する」「~にいる」などの動作や、状態を示す語で、be, do, have, give などがあります。また、英語の動詞は「be動詞」「一般動詞」に分類することができます。

be動詞

英語の動詞には、be動詞と一般動詞の2種類があります。be動詞は現在形が am, are, is、 過去形が was, were の合計5つです。一般動詞はこの5つのbe動詞以外の全ての動詞になります。be動詞は、文章の中で「イコール(=)」の働きをします。

They are Japanese.
彼らは日本人です
※ They = Japanese(彼ら=日本人)

一般動詞

一般動詞はbe動詞以外の全ての動詞です。一般動詞には目的語が必要な他動詞と目的語が不要な自動詞があります。

「他動詞」
I have a brother.
私には弟がいます
※haveの後ろに目的語がないと文が成立しないので、haveは他動詞になります。

「自動詞」
I will go to the beach.
私はビーチに行くつもりです
※この文では、一般動詞goの後ろに名詞(目的語)がありません。goは目的語を取らない自動 詞になります。

助動詞:動作や状態

助動詞とは動詞に意味を加える単語で、主な助動詞は9つあります。“can” “will” “should” “must” “shall” “may” などがその代表で、これらを活用すると細かいニュアンスを伝えることができるようになります。

前置詞:場所、時間、方向など

前置詞は、名詞の前に置いて意味を付けたす語のことで、of〜(〜の)や at〜(〜で)、to〜(〜に)などがあります。英語の前置詞には一つ一つに具体的な意味がある重要な品詞で、必ず「前置詞+名詞」の語順で使います。

・on the table.(テーブルの上に)
・to the station(駅へ)
・with my friends(友達と一緒に)
・from the station(駅から)

接続詞:ある要素と別の要素をつなげる

接続詞とは、単語と単語や文と文をつなぐ語で、and(そして)や because(なぜなら)などがあります。長文になればなるほど出現頻度が高くなる語で、大きく分けて「等位接続詞」と「従位接続詞」の2種類の用法があります。

I have a dog and a cat.
私は1匹の犬と1匹の猫を飼っています

I lived in Canada when I was young.
私は若い時カナダに住んでいました

冠詞:名詞の属性を表現

冠詞とは、a, an, the の3種類しかなく、名詞の前に置いて、名詞の属性を表現する語です。a と an は単数の名詞の前で、母音の発音で始まる名詞の前には an を置き、それ以外は a を置きます。the は単数でも、複数でも使うことがあります。

間投詞:感情をあらわす

間投詞は、あいづちや感情を表す語で、Wow!(わぁすごい!)や YES!(よっしゃ!)などがあります。日常英会話でよく使う語で、会話の間を埋めたり、感情を表現したりと、意外と重要な言葉です。
間投詞を使いこなせるようになったら会話のレベルがグッと上がります。

品詞の種類まとめ

「品詞の種類をハッキリ把握して今後の英語学習に役立てましょう」

名詞・人物の名前を表す言葉
・「~は / ~が」 の役割を果たす単語
pen, Yuki,
apple …
動詞・名詞の動きを表す
・ないと文は成立しない
get, have,
take …
形容詞・名詞の性質や状態を
 追加説明する言葉
kind, good,
expensive …
助動詞・気持ちを表すための言葉
・動詞とセットで使われる
will, must,
may should …
副詞・名詞以外を追加説明する言葉
・時間程度 頻度・場所などを表す
rapidly, highly,
home …
前置詞・時間・場所などを表す
・名詞の前に置かれる (セットで使う)
on, at,
in …
接続詞・文と文句と句など
 同じ要素をつなぐ言葉
and, or,
but …
代名詞・名詞の代わりの言葉
・「あれ / それ」などを表す単語
this, that,
it …
冠詞・ここから名詞だよの合図
・相手が知ってるかどうかを示す
a, an,
the …
間投詞・感情や呼びかけを表す言葉
・最初はあまり気にしなくてもいいかも
oh, hi,
ahh …

中学1年生におすすめ英語学習法!!

中学1年生と言えばまだまだ英語初心者だと言って差し付けは無いと思います。小学校で英語を習っていたとしても中学生になったら新しい英語の授業が始まります。その中でも特に力を入れて欲しいのが英単語です。覚えている英単語の量が多いという事はそれだけ語彙力が高いと言えます。英語初心者の中学1年生の皆さんは英単語をたくさん覚えて存分に語彙力を高めて下さい。社会人や大学受験の時に有利に働くと言われているTOEIC。そのTOEICで800点のスコアーを取ろうと思うと必要とされる英単語は8000語~9000語だと言われています。英語で語彙力を上げることがどれだけ今後の課題になるか分かったと思います。そこでまず1日に20単語を毎日継続して覚える学習が効率的で効果的です。英語は継続することがとても重要です。毎日繰り返し学習する事で常に脳をアップデートし記憶にも深く定着し忘れにくくなります。英語初心者だからこそ毎日簡単な英単語からでいいので20単語を覚えるようにしましょう。継続することで1年後、2年後、3年後の高校入試の時に圧倒的な語彙力が身に付いているので少しは負担が軽減できるでしょう。

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