5文型を学ぶ前に重要なのが文の要素です。
文の要素とは、文を完成させるために必要な構成要素になり、主語(S)、動詞(V)、目的語(O)、補語(C)の4つがあります。英文を理解するには、この4つの要素と、それらを修飾する修飾語(M)とに分けて考えることが基本になります。
では、「S・V・O・C・M」が何を意味するのか理解するところから入りましょう。
S・V・O・C・M_
S:主語 → 名詞・代名詞
V:動詞 → 動詞・助動詞+動詞
C:補語 → 名詞・代名詞・形容詞
O:目的語 → 名詞・代名詞
M:修飾語 → 形容詞・副詞
※ 修飾語がなくても文構造に影響を及ぼさないので「文の主要素」と見なされません。
英文は、これら「S・V・O・C」の組み合わせによって成り立っており、組み合わによって、英文を5つの型に分けることができます。
上記の通り「S・V・O・C」は、それぞれ品詞が大きく関係しており、品詞がわかっていないと5文型の学習も深く理解しずらい状況になってしまいます。品詞に不安要素を抱えている生徒は以下より復習してから5文型の勉強を進めるようにしましょう。
主語(S)
動作を行う人・物・事を表す「〜は、〜が」を意味します。
I am a student.
私は学生です。
※ I が主語(S)
動詞(V)
主語の動作や状態を表す「〜をする、〜である」を意味します。
I speak English.
私は英語を話す。
※ speak が動詞(V)
I am a student.
私は学生である
※ am が動詞(V)
目的詞(O)
動作の対象を表す「〜を」を意味します
I will watch TV.
私はテレビを見るつもりだ。
※ TV が目的語(O)
補語(C)
主語や目的語を補う役割をします。
She is happy.
彼女は幸せです。
※ happy が補語(C)
修飾語(M)
他の要素を修飾つまり、詳しく説明する語句です。実は、修飾語(M)は文の要素に分類されませんが、ここで一緒に覚えておく必要があります。
I had lunch at home.
家でランチを食べた。
※ at home が修飾語(M)
英語の5文型
「英語は大きく分けて5つの型に分けられる」
英語には次の5つの文型があります。それぞれ専門のページで解説しています。
第1文型「S+V」
第1文型の「S+V」は、SとVだけで英文が完結し、「Sは(が)、Vする」と訳します。
ただし、実際の英文では、SとVだけでは内容が不明瞭な場合が多いので、修飾語(M)を伴う英文がほとんどとなります。
[第一文型 基礎英文]
I walk.
私は歩く
第2文型「S+V+C」
第2文型は「S+V+C」の補語を伴う英文です。
Sの状態を説明するのがCの役割となり、第2文型は「S =C」の関係が生まれます。
例えば、「あなた=幸せ」や「彼女=疲れている」という感じです。
[第2文型 基礎英文]
We are Japanese.
私たちは日本人である
※ We = Japanese
第3文型「S+V+O」
第3文型は「S+V+O」の目的語を1つ伴う英文で、動詞には目的語を必要とする他動詞が使われます。
目的語Oは「~を」とか「~に」と訳すことが多く、「名詞・代名詞・名詞句・名詞節」などが来ます。
この文型では「SはOを(に)Vする」と訳すことができます。
[第3文型 基礎英文]
I cook breakfast.
私は朝食を作る
第4文型「S+V+O1+O2 」
第4文型は「S+V+O1+O2 」の目的語を2つ伴う英文で、「SはO1にO2をVする」と訳すことができます。「O1≠O2」になることも覚えておきましょう。
また、O2をVの直後に置き、第3文型に書き換えが可能で、この際にO1は「前置詞+名詞」の形で表してMとなります。
前置詞には to や for が使われることが多いです。
[第4文型 基礎英文]
He gave me a book.
彼は私に本をくれた
第5文型「S+V+O+C」
第5文型は「S+V+O+C」で、目的語のうしろに補語を伴う英文です。
「O=C」になり、第5文型をとれるVもそれほど多くないのが特徴です。
[第5文型 基礎英文]
We call him Tom.
私たちは彼をトムと呼びます
※ him = Tom
5文型以外の特殊構文
「各構文ごとに解説ページを設けています」
構文と聞くだけで、拒否反応を示す方が多いです。
これはどれぐらい構文があって、どれを学ばないといけないのかの全体像をなかなか把握しきれておらず、それぞれの構文をばらばらに勉強しているためなんか自分がどこにいるのかわからないが故の拒否反応です。
ここでは、中学で習う5文型以外の構文を紹介しています。苦手箇所がある場合は一つづつクリアしていきましょう。
There is 構文「There+be動詞+主語」
There is構文は、「There + be動詞 + 主語」という形をとり、聞き手にとって新しい情報を伝える際に使用され、人や物などの存在を表します。日本語では「~がいる(ある)」という意味になります。
[There is 構文 基礎英文]
There is a cup on the table.
テーブルの上にコップがあります
5文型に関するよくある質問&解答
「5文型」の単元で不明点があればこちらから
PM English School では、Lineやメールなどで英語への回答を全て無料で行っています。以下にQ&A集と質問方法をリンクしていますので、5文型に関してわからないところがあるかたはQ&A集を参考にしてください。また、不明点があったり、質問をしたい方はご連絡ください。
中学生の間違った英語学習!!
英語学習に限ったことではないのですが、1度にたくさん勉強をしてたくさん覚えようとする学習は辞めて下さい。知識の定着は何度も繰り返すことでより深く記憶に刻まれます。1度の学習で完璧に覚えたと思っていても1週間、1か月経つとどうしても忘れてしまいます。少量でいいので毎日継続して学習をすることでより確実に記憶に残るので勉強は複数回に分けて学習するようにしましょう。たくさんの参考書を買って学習をするよりも1冊の参考書がボロボロになるまで使い込んで下さい。そちらの方が効果的です。そしてこちらは勉強が苦手だと言う方に多いのですが、間違った問題をそのまま放置しない。大学受験などでどうしても分からない問題は状況に応じて捨てるなどとよく耳にします。ですが、あれは難易度の高い問題に限った話しです。中学生で習う英語に関して言えば英語の基礎、基本になるので全て隈なく覚えるようにして下さい。中学生の間に習う英語を理解出来ていないと高校で習う英語は全く理解出来ずについていけなくなります。必ず分からない所や間違った所は解説を読んで、どこが間違っていたのか、どうして間違ったのかを追求して正しく理解しましょう。復習をしたらしばらく後にもう一度同じ問題を行って下さい。すんなりと問題に答えることが出来ていればOKです。最後に聞き流し英語学習が流行っていますが、英語基礎レベルの低い方がしても意味はありません。音源や音声を正しく聞き取れて、聞き取った英語の意味が瞬時に脳内で和訳できるだけの英語力が無いのであれば聞き流し英語学習は辞めましょう。特に中学生で習う英語は基本であり英語の基礎です。ただ聞き流すだけの学習をするよりも他の学習に時間を使った方が有意義です。